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第13回: Windows Server 2008 R2 Server Coreインストールでサーバーを構築してみよう!
執筆:高木 美和子
大阪支店では昨年11月に「Windows Server 2008 R2を使ったServer Coreによるサーバー構築入門」という無料セミナーを開催しました。その内容について簡単にご紹介いたします。
Windows Server 2008から提供されたインストール形態の1つであるServer Coreをご存知でしょうか?Server CoreインストールはWindows Server 2008またはWindows Server 2008 R2の最小版です。インストールされるコンポーネントは必要最低限の機能のみとなるので、通常のインストール形態(フルインストール)に比べるとリソースの使用量が少なくて済むというメリットがあります。Server Coreの最小システム要件は、メモリが512MB、ディスク容量は2GB程です。そのため、既存のハードウェアだとフルインストールするにはスペックが不足している、またはインストールは何とかできてもパフォーマンスが心配だという場合でも、Windows Server 2008を利用できます。新しいハードウェアを用意することなく新しいサーバーを構築できるということは、コスト削減やエコITを目指しているシステム管理者の方にとっては魅力あるソリューションの1つなのではないでしょうか?
また、Server Coreでサーバーを構築するメリットはそれだけではありません。必要最低限の機能しかもたせないことでセキュリティ上の不安要素を軽減することができます。これは攻撃を受ける箇所を最小化でき、更新プログラムが少なくてすむからです。Windows Server 2008 R2の場合、昨年度のServer Coreインストールを対象とした更新プログラムは通常のインストールと比べると約65%となっており、メンテナンスの回数(サーバーの再起動)も通常のフルインストールと比べると少なくて済みます。つまりServer Coreインストールは、サーバーに対して継続的な安定稼動とセキュリティの強化を求めている現場にとっては導入を検討する価値があります。
Server Coreインストールのサーバーは、以下のような場面で利用できます。
● オフィス内で余っているスペックのあまり高くないマシンを有効利用したい。
● 小規模な営業所にファイルサーバーやプリントサーバーを設置したい。
● Hyper-V(サーバー仮想化)環境において、継続的な安定稼動とセキュリティ強化および
最小限のリソースで動作するホストOSが必要である。
Server Coreでは、インストールされるコンポーネントは必要最低限の機能のみであるため、GUIがほとんど使用出来ず、基本的にはコマンドラインから各種操作を行うことになります。そのため、コンピュータ名の変更やIPアドレスの設定といった初期設定作業や管理作業が難しそうだと避けてきた人も多いと思います。
そこで、Windows Server 2008 R2のServer Coreからは「Sconfig.cmd」という初期設定用メニューを提供するツールが用意されました。これによりコマンドによる操作には自信がないという人でも簡単に初期設定を行うことが出来ます。また「Sconfig.cmd」を利用してリモート管理用の設定も簡単に行うこともできるので、フルインストールのWindows Server 2008 R2サーバーがある場合、「リモートサーバー管理ツール(RSAT)」を使って「サーバーマネージャ」スナップインなどから簡単にGUI管理ツールを使用したリモート管理を行うことができます。「サーバーマネージャ」を使用したリモート管理はWindows Server 2008 R2からの新機能です。またRSATは、Windows 7向けにも無償で提供されていますので、これをインストールすることでWindows 7上からServer Coreのサーバーをリモート管理することもできます。
ただし、Windows Server 2008 R2のServer Coreでも、役割や機能の追加はローカルで行う必要があるため、コマンドベースでの作業が必要となります。役割や機能を追加するためのコマンドは「start /w ocsetup」などいくつかありますが、Windows Server 2008 R2のServer Coreからは「Windows PowerShell」が使用できるようになりました。この場合、事前に「Sconfig.cmd」を使って「Windows PowerShell」を追加しておけば、PowerShellのコマンドレットの1つである「Add-WindowsFeature」を使用して簡単に役割や機能の追加を行うことが出来ます。
無料セミナーでは、Hyper-Vホスト、ファイルサーバー、およびRODC(Read Only Domain Controller)を構築するための役割の追加やリモートからの管理作業についてデモを交えながらご紹介しました。受講者の方々からは、「実画面での説明が多く分かりやすかった」、「イメージがわかりました」、「操作やマニュアル等では分からない内容も、実機操作をして頂き、各項目がよく理解できた」といったコメントをいただきました。
上記説明の中で取り上げたServer Core、Hyper-V、ファイルサーバー、RODCなどについては、大阪支店でも開催中の「Windows Server 2008 R2」および「Hyper-V」関連の各コースで詳しくご紹介しています。
高木 美和子 (たかき みわこ)
グローバル ナレッジ ネットワーク株式会社で、ITプロフェッショナル向け教育コースを担当。
マイクロソフト認定トレーナー、MCITP。
これまでに担当した教育分野はOSの運用管理系、ネットワーク系、プログラム開発系、データベース系と多岐に渡る。
現在は、Windows Server 2008や仮想化などのコースを担当する。
[Windows Server 2008 R2][2011年2月22日配信]


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