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Win Win Windowsコラム
新コース 「Microsoft SQL Server 高可用性ソリューションの実装」
執筆:今村 靖広

みなさん、こんにちは。
グローバルナレッジで SQL Server の研修を担当している今村です。

この原稿を書いているのは6月の後半なのですが・・・ 外は弱い雨が降っています。
梅雨の時期なので珍しいことではないのですが、現時点では今年の関東は水不足。
今年に限っては、もう少し降ってくれても良いかなとも思います。

さて、前回に引き続き、今回もSQL Server関連の新しい研修の紹介をさせてください。

ご要望の多かった研修を(やっと)リリースすることができました。
今回はその特徴についてご紹介します。

現在、SQL Server の管理を担当されていて、今後、SQL Server の高可用性ソリューションを担当される方、あるいは担当する予定の方にお薦めです!

学習内容は以下のようになっています。(期間:2日間 全6章)
-----------------------------------------------------
1. 高可用性ソリューション概要
2. Windows Serverフェールオーバー クラスタリング(WSFC)
3. AlwaysOnフェールオーバー クラスター インスタンス
4. AlwaysOn可用性グループ
5. ログ配布
6. データベース ミラーリング
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学習内容の詳細については、下記のページをご確認ください。


研修の概要

研修では、AlwaysOn フェールオーバー クラスター インスタンス、AlwaysOn 可用性グループ、データベース ミラーリング、ログ配布の説明を中心に行います。
ータベース ミラーリングに関しては、将来のバージョンでの廃止が予定されているのですが、いまだに根強い人気があることを考慮して、研修の1つに含めることとしました。

なお、SQL Server のバージョンは SQL Server 2014 を使用しています。(2016年6月時点)


これまでの問題点

これまでも「SQL Server の高可用性の機能のみを学習したい」という声が多くあったのですが、高可用性の機能を紹介する研修は SQL Server の管理系の研修の一部になっている場合が多く、どうしても全体で 4~5日間にわたる研修を受講していただく必要がありました。

そのため、SQL Server の高可用性の機能のみの学習を希望される方にとって、もう少し受講しやすい環境が提供できるように考えた結果、新しくリリースした研修では、SQL Server の高可用性の機能のみを集中的に紹介し、研修の期間を2日間に設定させていただきました。


研修の特徴

この研修は「演習中心」に構成しています。高可用性ソリューションの機能を理解するためには、やはり構築できる技術がないと、なかなか理解できないと思います。
のため、今回の研修では、SQL Serverが提供するすべての高可用性ソリューションを構築していただきます。

特に「AlwaysOn フェールオーバー クラスター インスタンス」「AlwaysOn 可用性グループ」の前提となるWSFC(Windows Server Failover Clustering) の環境についても、研修内で環境構築を行っていただく予定です。


受講していただく際の注意点

今回の研修は SQL Server の管理系の研修としては 「最上位」 としての位置づけになりますので、SQL Server の学習を始めてから、まだ日の浅い人にとっては、受講をいただいても最適な研修にならない可能性もあります。修で最大の効果が得られるよう、事前に前提知識やコースフローをご確認いただくことをお勧めします。

今回の研修も、これまでにいただいた受講者の皆様からの、さまざまなご意見を参考にさせていただきました。
皆様のご受講をお待ちしております。そしてまた、たくさんのご意見もよろしくお願いします!



▼ 「Microsoft SQL Server 高可用性ソリューションの実装」
 コース詳細、およびお申込みは こちら から

▼ 「データベース運用管理者(Microsoft SQL Server 2012編) 」
 コースフローは こちら

▼ 「Microsoft SQL Server トレーニング」 
 コース一覧は こちら

▼ 「データベース関連トレーニング」 
 コース一覧は こちら



[SQL Server][2016年6月22日配信]

Win Win Windowsコラム
Microsoft SQL Serverの組込み関数
執筆:高木美和子

SQLは、ANSI(アメリカ規格協会)やISO(国際標準化機構)により標準化されていて、Microsoft SQL Serverに限らず、OracleやMySQLなどの様々なデータベース管理システム(RDBMS)でほぼ同じように利用することができます。


また各RDBMSでは、様々な独自の拡張機能も用意されており、その一つとして関数があります。
関数とは、ある値を入力値として与えると、その関数固有の処理(加工)を行い、処理後の値を返してくれる機能です。


SQL Serverでは様々な組込み関数が用意されており、以下の4つのカテゴリがあります。

 ・スカラー関数
 ・集計関数
 ・ウィンドウ関数
 ・行セット関数


 スカラー関数とは、入力として単一行からの要素を操作し、出力として単一の値(スカラー)を返す関数のことです。文字列操作、日付時刻、数学関係など便利な機能を提供してくれるものが数多く用意されています。これらの関数を使うことで、たとえば発注日から一週間後の日付を簡単に求めることができます。


 集計関数とは、入力として複数行の要素を操作し、集約して1つの結果を返す関数のことです。合計、平均、最大、最小、件数を求めるための関数などがあり、たとえば部門ごとの社員の平均給与を簡単に求めることができます。


 ウィンドウ関数とは、行の集合(ウィンドウ)に適用される関数のことです。
順位付け、オフセット関数などが含まれます。順位付け関数はウィンドウ内の行の順位を返してくれるので、たとえば商品を売上の高い順に並べ替え、順位とともに表示させることができます。またオフセット関数を使うと、各年度の利益とその前年度の利益を同じ行に表示させることなどができます。


 行セット関数とは、クエリ内で使用できる仮想テーブルを返してくれる関数のことです。from句でテーブル名のかわりに指定することができます。たとえば行セット関数を使用することで、外部ファイルにアクセスし、テーブルにデータを挿入するINSERT文を作成することができます。


上記で紹介した関数は当社開催コース「Microsoft SQL Server 2012 Transact-SQL を使用したクエリの記述 (#10774A)」で詳しく学習することができます。


またグローバルナレッジでは、そのほか様々なデータベース関連の研修も開催しています。
詳しくは「こちら」をご覧ください。



[SQL Server][2016年4月 5日配信]

Win Win Windowsコラム
SQL Server パフォーマンス チューニングの研修を始めました
執筆:今村 靖広

みなさん、こんにちは。
グローバルナレッジで SQL Server の研修を担当している今村です。


後半はあまり暑くなかった夏も終わり、涼しくなったなあ... と思っていたら、すでに11月になっておりました。もうすぐ、グローバルナレッジ新宿LCの周辺では(どこでも一緒でしょうが) クリスマスツリーが乱立し、街はLEDでデコレーションされ、四方からクリスマスソングが流れてくるのでしょうか...とは言っても、やはり今年もクリスマスを堪能したいと思います。


さて、ここからが本題です。
ご要望が多かった「SQL Server パフォーマンス チューニング」の研修をリリースしました。今回はその特徴を紹介します。

SQL Server のパフォーマンス チューニングに興味をお持ちの方、受講のご検討を是非よろしくお願いします。


学習内容は以下のようになっています。(期間: 2日 全10章)
-----------------------------------------------------
1. データベース ファイルの配置
2. ファイル グループ
3. インデックス
4. パーティション テーブル
5. バッファー プール拡張
6. インメモリ OLTP
7. パフォーマンスの監視
8. 拡張機能
9. ストアド プロシージャの使用
10. その他の機能
-----------------------------------------------------

学習内容の詳細については、グローバル ナレッジ ネットワークの Web ページをご確認ください。
「Microsoft SQL Server トレーニング」


■研修の概要
研修では、カバーリング インデックスやデータベースを構成するファイルの分散配置などの手法を使用した「パフォーマンス チューニング」の説明を中心に行います。

また、SQL Server 2014で導入されたインメモリ OLTPバッファー プール拡張などの「パフォーマンスを向上させるための機能」の紹介も含めており、全体を通じてパフォーマンスを上げるための手法と機能を一通り把握していただけるように構成しました。


■これまでの SQL Server 研修の問題点
これまでの SQL Server の研修では、「バージョン カット」 な構成が多かったため、既存バージョンの機能をご存知の方が、新バージョンの研修を受講していただく際に、次に示す問題点が存在していました。
1. 既知の機能説明に多くの時間を費やしている
2. すぐに使用することが考えにくい新機能の説明に多くの時間を費やしている
3. 上記の結果、研修期間が長くなり、業務調整が難しくなり、研修が受講しにくくなる


■今回の研修で工夫した点(その 1)
本研修では、これまでにいただいた受講者からのご意見を参考にして、異なるバージョンでも共通なパフォーマンス チューニングの手法を説明することを中心に構成しています。さらに、現行の最新バージョンである SQL Server 2014 で追加されたパフォーマンスを向上させるための革新的なl機能である「インメモリOLTP」の説明も含めているので、必要に応じてディスク ベース テーブルをメモリ ベースのテーブルに置き換える知識も習得していただけるように考慮しています。


■今回の研修で工夫した点(その 2)
チューニング手法を説明するだけでは「これを行うことで速くなるはず」の説明になってしまい、あまり記憶に残らない可能性もあります。そのため、チューニング前とチューニング後の「速度差」を認識できるような演習を多く取り入れることにしました。もちろん、チューニングを行う際に使用するツールの説明と使用方法、それにチューニングのコツを説明し、その結果を確認できるような構成にしているため、なぜ速くなったかについて納得していただけると思います。


■受講していただく際の注意点
ただし、この研修は SQL Server の研修としては 「最上位」 としての位置づけになりますので、SQL Server の学習を始めてから、まだ日の浅い人にとっては、ご受講をいただいても最適な研修にならない可能性もあります。そのため、事前に前提知識やコースフローの確認もよろしくお願いします。

詳細はグローバルナレッジ以下のWebページをご確認ください。
「データベース運用管理者(Microsoft SQL Server 2012編) コースフロー」


このように、これまでにいただいた受講者の皆様からのご意見を参考にして、さまざまな工夫を取り入れた研修として構成しています。
みなさん、ご受講をお待ちしております!


Microsoft SQL Server パフォーマンス チューニング

[SQL Server][2015年11月 9日配信]

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第41回 ビッグデータ活用を成功に導く鍵とは ~SQL Server 2014 発売記念フォーラムに参加して~
執筆:今村 靖広

2014年4月18日に開催された「SQL Server 2014 発売記念フォーラム」に参加してきました。

◆SQL Server 2014 発売記念フォーラム
 ビジネス成長を支えるデータ基盤とビッグデータ活用      
 ~早期導入ユーザーと識者が語る SQL Server 2014 の特長とポイント~
  

開催場所は「品川インターシティーホール」で、先着500名とのことでしたが、当日は多くの方が着席できずに「立ち見」で聴講されているという状況でした。
SQL Server 2014の注目度の高さがうかがえます。


最初にMicrosoftのコーポレート バイス プレジデントの沼本健氏による基調講演「ビッグデータ活用を成功に導く鍵」がありました。
講演では、SQL Server がこれまでも大きな成功を納めている製品であることを強調された後に、SQL Server 2014の目玉の機能である「インメモリ機能」の説明がありました。インメモリ機能の実装により、OLTP処理の高速化と結合処理の高速化が実現可能となり、結果として大幅なパフォーマンスの向上が予想されます。講演の中では「OLTP処理のパフォーマンスは最大で30倍になる」という説明がありました。これは、処理がインメモリ(メモリ内)で行われることと、処理中にロック/ラッチが発生しないことによりパフォーマンスの向上が見込まれるためです。


2つ目のキーワードは「ハイブリッドクラウド」です。ここでは、オンプレミス環境とクラウド環境を融合して処理を行うハイブリッドクラウドを使用した災害対策の強化(DR)の説明などがありました。


マイクロソフトは、ビッグデータは一部のデータサイエンティストのみが使用するものではなく、一般社員の誰もが操作できるようにする必要があるという「ビッグデータの民主化」という考え方を提唱しています。本講演では、Excelに埋め込まれたPowerPivotとPower Viewなどを使用したデモも行われました。「データが揃っている」というのが前提ですが、比較的簡単な操作で "見える化" が実現できるように感じました。


また、『統計学が最強の学問である』の著書であり統計家の西内啓氏による「1億総データサイエンティスト時代に向けて」のセッションも行われました。
これがとても面白い内容で、西内氏はデータ分析時に仮説を立ててから課題にアプローチする従来の手法の限界を指摘されていました。「仮説を立てる際には、膨大なデータの中からわずかな要素を選択してデータを見ている場合が多いため、仮説を立てることにより Yes or No の「クローズドクエスチョン」しか出てこなくなり、新たな発見が難しくなる」との説明は特に印象的でした。いままでこのようなやり方しか実施していなかった自分としては、まさに「目から鱗」でした。今後、西内氏の推奨するビジネスの意思決定シーンで役立つデータ分析手法である「リサーチデザイン」を少し勉強してみようと思います。


SQL Server 2014の登場により、分析のためのインフラはほぼ整うでしょう。また、PowerBI/Power Viewのようなツールにより、社員一人ひとりがデータの分析が可能になります。
これからは、データをどのように分析するのかが鍵となるのかもしれません。


SQL Server 2014関連コースは今後提供する予定です。スケジュールが決まり次第Webで告知いたしますのでしばらくお待ちください。
今後、SQL Serverを利用したビッグデータの活用を検討されている方は、まずはSQL Server 2012のコースで基本を押さえておくとよいのではないでしょうか。


■SQL Server 2012関連コース
■ビッグデータ活用とそれを支えるITインフラ

[SQL Server][2014年5月12日配信]

Win Win Windowsコラム
第20回: SQL Server 2012のリリース予定が発表されました
執筆:今村靖広

みなさん、こんにちは。グローバルナレッジの今村です。


(個人的に)大好きなお正月も過ぎ、あっという間に2月です。
それにしても、今年に入ってからは寒い日が続きますね。
みなさんも体調管理には十分に気をつけてください。


さて、日本マイクロソフト株式会社は、次期SQL Server「SQL Server 2012」(開発コード名「Denali」)を2012年の上半期に提供することを発表しました。
SQL Server 2012には新機能がいくつもありますが、特に私が注目したのは(あまりテクニカルではない)以下の2点です。

  1. ●エディションの統合
  2. ●ライセンスモデルの変更


今回は、この2点について紹介したいと思います。


なお、その他の機能については、新しくオープンしたSQL Server 2012のサイトを参考にしてください。


■エディションの統合


SQL Server 2012では主要なエディションとして以下の3つが提供されます。

  • ●Enterpriseエディション:ミッションクリティカル、およびデータウェアハウスに最適
  • ●Business Intelligenceエディション:社員向けセルフサービスBIに最適
  • ●Standardエディション:部門用データベースとして必要なデータベースエンジン、レポーティング、分析用の基本機能が含まれる


Business IntelligenceエディションにはStandardエディションの全機能が含まれ、EnterpriseエディションにはBusiness Intelligenceエディションの全機能が含まれます。


なお、「セルフサービス BI」とは「誰もが、自分自身で自由に、簡単にデータを活用できる理想的な状態」とマイクロソフトは定義しています。


今回のエディションの統合に伴い、以下の2つのエディションは廃止になっています。

  • ●Datacenterエディション
  • ●Workgroupエディション


廃止になったらすごく困るなぁと思っていた、Developerエディション、Expressエディション、Compactエディションは引き続き提供されるとのことです。これについては少し安心しました。特にEnterpriseエディションと同等の機能を持ち、安価なDeveloperエディションは、運用環境には使用できませんが、開発・テスト環境では非常に重宝していましたので。


SQL ServerはBI機能(データ転送、レポーティング、データ分析)を含んでいることが大きな特徴なのですが、残念ながら「SQL Server = データベースエンジン」いう印象が強く(間違いではないが...)、BI機能はどちらかといえばマイナーな感じがしていました。今回「Business Intelligenceエディション」を新しく導入することで、SQL Server の持つ素敵なBI機能が周知されれば良いと思います。


■ライセンスモデルの変更


次にライセンスモデルについて紹介します。


SQL Server 2012 では、選択したエディションやシステム環境に応じてライセンス モデルを選択することができます。SQL Server 2012のエディションと提供されるライセンス モデルの関係は次のようになります。


エディション
ライセンスモデル
サーバー/CAL
Computing Power
(
コアベース)
Enterprise
×
Business Intelligence
×
Standard


「サーバー/CALライセンス」はSQL Server 2008 R2で使用されているものと同じですが、「Computing Power(コアベース)ライセンス」はSQL Server 2012から新しく導入されました。


SQL Server 2008 R2で使用されている「プロセッサ ライセンス」は物理プロセッサ数(正確にはソケット数)を数えるものでした。このプロセッサ ライセンスモデルであれば、物理プロセッサに複数の「コア」が含まれていても、物理プロセッサのソケット数が1つであれば、必要なプロセッサ ライセンスは「1」ということになります。


SQL Server 2012で新しく導入された「Computing Power(コアベース)ライセンス」は物理プロセッサのソケット数をカウントする方式ではなく、物理プロセッサに搭載される「コア」の数をカウントするライセンス モデルに変更されました。そのため、サーバー/CALライセンスが存在しないEnterpriseエディションを使用する場合は、以前と比較してライセンス コストが増える可能性があります。


私がSQL Serverの研修を実施するときに、「SQL Serverを使用する利点」として紹介していた「プロセッサ ライセンス」の考え方が変更されるのはちょっと残念な感じがします。なぜならば、この考え方は他社製品と比較してコスト的にかなり優位だったからです。


ただし、Computing Power(コアベース)ライセンスでは「(従来の)1物理プロセッサ ライセンスの価格 = (新体系の)4コア ライセンスの価格」に設定される予定なので、4つまでのコアを持つ物理プロセッサであれば、1プロセッサ ライセンスとしてカウントされます。


マイクロソフト製品には「ソフトウェアアシュアランス(SA)」という契約形態があります。これは、ボリュームライセンスのオプション契約で、アップグレード権や各種サポートに関する年次契約サービスです。


SQL Serverの有効なソフトウェア アシュアランス(SA) を持っている場合は、従来のプロセッサ ライセンスからSQL Server 2012のComputing Power(コアベース)ライセンスにアップグレードしても追加の費用はかからない予定です。この場合は、契約の更新の際にSQL Serverが実際に稼動しているマシンに搭載されているコア数分のライセンスが付与されます。そのため、今後、4コアを超える物理プロセッサを持つマシンでSQL Serverを運用していく場合は、ライセンス コストの節約のために、SQL Server 2012が提供されるまでにSAを含めたSQL Serverのライセンスを購入して実際に展開しておく、などの対策をしておくと良いと思います。


なお、今回ご紹介した内容は 2012 年 1 月時点での情報です。SQL Server 2012 のリリース時には変更される可能性がありますので、その場合はご了承ください。

[SQL Server][2012年2月 6日配信]

Win Win Windowsコラム
第6回: 新しい分野にチャレンジすること
執筆:今村 靖広

現在、私はIT関連の講師をしています。ご存知のように「IT」の分野はとてつもなく幅広く、多岐にわたっています。また、さまざまな分野の技術が連携して動作しているため、1つの分野をある程度極めても、それはまた新しい謎への第一歩...
そのため、ある程度ベテランの域に達した現在でも、ほぼ毎年新しい分野へのチャレンジが待っています。

個人的には、その「新しい分野」の中でも、特に大きかった分野の1つが、現在、担当しているSQL Server(データベース)の分野であると思っています。Microsoft 製品を担当されている方の中には「SQL Serverの知識を修得したい」と思っている人は多いと思います。しかし、この分野を学習するためにはシステム管理とネットワーク、それにプログラミングの知識も必要になるため、とりあえず「後回し」にして、なかなか一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか?
しかし、逆に言えば、この分野の知識を身につければ、「IT」の全体像がある程度は見えてくることになるのではないかと思います。さあ、勇気を出して、その「第一歩」を踏み出しましょう!


今回はSQL Server 2008で新しく実装された機能についてご紹介します。


■ インテリセンス
SQL Server 2008のT-SQLステートメントを実行するためのツールである「クエリエディタ」では「インテリセンス」がサポートされるようになりました。この機能はMicrosoft Visual Studioでおなじみの入力補完機能です。インテリセンスの機能を使用することで、T-SQLステートメントの入力時にテーブル名やテーブルの列名の一覧が表示されるようになり、その結果、長いテーブル名や列名を入力する場合に、入力ミスを減らすことが出来るようになります。今まで、長いテーブル名や列名の間違いをなかなか発見することができず、イライラされていた管理者やSEの方々にとっては、かなりの朗報ではないでしょうか?


■ データ圧縮
データ圧縮はテーブル内のデータを圧縮する機能です。データ圧縮を行うことで、ディスクに格納するデータ量を減らすことができ、ディスクコストの削減を行うことができます。なんとなく、「データの圧縮を行う」と聞くと、CPU負荷が増加し、パフォーマンスが悪化するような感じがしてしまいます。しかし、確かにCPU負荷は増加してしまうのですが、データが圧縮された結果、ディスクへの読み取り/書き込み数が減少することで、なんと(特にデータ量の多い環境では)パフォーマンスの向上がかなり期待できるのです。特に、大容量のデータを含むテーブルが存在するデータウェアハウス環境ではかなり有効な機能であると思います。


■ バックアップ圧縮
バックアップ圧縮はデータベースのバックアップを行う際にバックアップデータを圧縮する機能です。バックアップ圧縮もデータ圧縮と同様で、CPU負荷は増加しますが、ディスクコストを大幅に削減することが可能です。また、データベースのバックアップと復元時にバックアップデバイスへの書き込み/読み取り数を減少させることで、パフォーマンスの向上が期待できます。通常、データベースのバックアップが実施されるのは、夜間などのオフピークの時間であり、この時間はCPUには余裕があると思われます。そのことからもバックアップ圧縮の機能はとてもメリットの多い機能であると思います。


■ ポリシーベースの管理
ポリシーベースの管理を使用することでデータベース管理者が設定した「ポリシー」を使用してSQL Serverを管理することが出来るようになります。この機能はWindowsで使用されている「グループポリシー」と同じように使用することができます。ポリシーベースの管理を使用することで、セキュリティ機能の強化やオブジェクトの名前付けルールの徹底、などが出来るようになります。それに加え、複数のSQL Serverを集中管理することも可能であり、管理対象にはSQL Server 2008のみならず、SQL Server 2000とSQL Server 2005を指定することもできます。これまで、複数のSQL Serverが存在していた場合、管理者が個々のSQL Serverに接続し、管理ツールとT-SQLステートメントを使用して設定環境を確認する必要がありました。これはとても大変な作業でした。ポリシーベースの管理を使用することで、これらの作業から解放されることができるということですね。


■ SQL Server 監査
SQL Server監査はSQL Serverに対して行われた操作を監査するための機能です。この機能を使用することで、「いつ」、「どのユーザー」が、「どのデータベース」に、「どのようなステートメントを実行したか」などを調査することが出来ます。従来はSQL Server Profilerなどを使用して監査を行っていました。しかし、これがなかなか面倒な作業でした。SQL Server監査を使用することで、以前と比較して、細かい監査の設定をかなり容易に行うことができるようになりました。「操作がしやすい」というのはかなり重要なことです。以前までは「面倒だ」という理由であきらめていたことが、操作がしやすくなったことで実現可能になるのです。その結果、監査漏れを最小限に抑えることができるようになると思います。


SQL Server 2008には、以前のバージョンと比較して新しく実装された機能がまだまだあります。SQL Serverの基本機能と、今回、紹介できなかったその他の新機能に関しては、現在開催しているSQL Server 2008関連のトレーニングコースでも説明しています。

 

「SQL Server 2008 コースフロー」

 

ぜひ、「第一歩」を踏み出してください!

 


今村 靖広
グローバル ナレッジネットワーク株式会社で、ITプロフェッショナル向け教育コースを担当。
現在は、SQL Serverを中心に、研修の企画、開発、実施を行う。 


[SQL Server][2010年8月 4日配信]

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