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MCSA資格に挑戦! 耐障害性を備えた冗長構成

MCSA(マイクロソフト認定ソリューション アソシエイト)は、マイクロソフト製品を扱った開発やシステム管理に携わるエンジニアには身近な資格の1つです。

今日は、MCSA: Windows Server 2012資格を取得するために必要となるMCP(70-410)試験範囲から1問解いてみましょう。 


 ■ 問題

Windows Server 2012に以下のディスク装置が接続されています。1台の障害に耐え、正常時の読み取り速度が最も速く、最も容量が大きい構成を選びなさい。ただし、記憶域プールは利用しないものとします。 


 DISK 0...1TB 
 DISK 1...1TB
 DISK 2...2TB
 DISK 3...2TB

A) RAID-5ボリュームで構成し、3TBのボリュームを作成
B) ミラー ボリューム(RAID 1)で構成し、3TBのボリュームを作成 
C) RAID-5ボリュームで構成し、4TBのボリュームを作成
D) ミラー ボリューム(RAID 1)で構成し、2TBのボリュームを作成


 さて回答は・・・・? 
  
  
 
 
  


 



■ 正解: A


■ 解説

耐障害性を備えた冗長構成を実現し、読み取り速度が速く、データ保存容量を多く確保するためには、RAID-5ボリュームを構成します。


RAID-5ボリュームでは、複数のDISKに分散してデータを格納します。そのため読み取りの際には一度に複数のDISKから読み取りを行うことができるため、高速に読み取り処理を行えます。またデータと合わせてパリティ情報も一緒に格納します。そのため1台のDISKに障害が発生しても、パリティ情報をもとにもとのデータを復元することができます。そしてRAID-5ボリュームでは複数のDISKで同じデータ容量を使用します。パリティ情報を一緒に格納するため実際のデータ保存容量は、RAID構成しているDISKの総数マイナス1本分になります。


したがって今回の問題・選択肢のように、DISK0から3までの計4本でRAID-5ボリュームを構成する場合、4本の各DISKの最小領域である1TBずつをRAID-5ボリュームで構成することになりますが、実際のデータ保存容量は「3TB = (1TB×4本)-1本分の1TB」になります。




MCP(70-410)は、Windows Server 2012の機能や特徴、インストールおよび構成に関するスキルを評価する試験です。グローバルナレッジでは、以下のコースでMCP(70-410)に対応した研修を行っています。

 

MSC0411V Windows Server 2012 のインストールおよび構成 (#23410)

MSC0471V 速習MCSA MCP 70-410対応 ~Windows Server 2012 のインストールおよび構成 (#23410)~

[資格取得][2016年9月 2日配信]

Win Win Windowsコラム
クラウドでもPowerShell
執筆:横山哲也

今どきのオンラインゲームは、クラウド上で構築されることが当たり前になりました(歩きスマホはやめましょう)。社内にあるのが常識だった基幹システムをクラウド上で構築する事例も増えています。開発テストマシンも、クラウドなら簡単にその場で調達できます。


クラウドコンピューティングサービスを使う場合、インターネット経由で管理ツールを使う必要があります。この時、Webベースの管理ツールとコマンドの両方が提供されるのが普通です。また、プログラムから呼び出し可能なAPIも備えているのが一般的です。


Microsoft Azureの管理ツールも例外ではなく、以下の3種類+1機能が提供されます。


このうち、システム管理者が最もよく使うのは、Web管理ポータルでしょう。教育コース「Microsoft AzureによるITインフラの拡張」ではWebポータルだけを使います。


しかし、Microsoft Azureの機能の一部はWebポータルでは操作できず、PowerShellを使う必要があります。そのため、教育コース「Microsoft Azureによるサイト間ネットワークの構築」では、Web管理ポータルとPowerShellコマンドを併用しています。Microsoftの公式カリキュラム「Microsoft Azure インフラストラクチャ ソリューションの実装(#23533)」も同様です。


なお、Azureコマンドは、主に非Windowsユーザーによって使われています。PowerShellが使えるのであれば、PowerShellをおすすめします。


PowerShellの最大の利点は「何度でも同じ作業を繰り返すことができる」ということでしょう。システム開発中、テストマシンを何台も用意する必要があるかもしれません。Web管理ポータルで同じことを何度も繰り返すのは苦痛ですし、間違える確率も上がります。


同じことを何度も繰り返し実行するという機械的な作業は機械にやらせましょう


クラウドに限らず、PowerShellは、Windowsのあらゆるところで使われはじめています。


Active Directoryの新機能も、多くはPowerShellから実装されます。たとえば、パスワードポリシーをグローバルグループやユーザーごとに変更できる「きめ細かなパスワードポリシー」は、当初(Windows Server 2008)ADSIEDITツールのみでのサポートでしたが、Windows Server 2008 R2でPowerShellから設定可能になり、GUIで管理できるようになったのはWindows Server 2012からです。


Windows Server 2008 R2から利用可能な「Active Directoryのごみ箱」機能も、GUIが使えるようになったのはWindows Server 2012からです。


PowerShellには、コンマ区切りフォーマット(CSV)ファイルを簡単に扱う機能もあるため、事前に作っておいた表に基づいて一括処理することも簡単です(後述します)。


PowerShellさえ知っていればWindowsのあらゆる操作ができますし(たぶん)、逆にPowerShellを知らなければできない操作もあります(確実)。


PowerShellには、TABキーでコマンドやコマンドオプションを補完する機能があるので、コマンドを正確に覚えていなくても困らないという利点もあります。


たとえば、現在使用中のコンピュータをシャットダウンするときは「Stop-Computer」コマンドレットを使います(PowerShellのコマンドを「コマンドレット」と呼びます)。初期状態のWindowsの場合、「sto[TAB]」と打てば、自動的に「Stop-Computer」と補完されます(stoで始まるコマンドが他に追加されている場合は、TABキーを押すたびにコマンドが切り替わります)。Windows Server 2012が出た当初、[スタート]ボタンがなかった頃は、こうしてシャットダウンしていたものです。


ちなみに、このTABキーで補完する機能は、ネットワーク機器などで広く採用されていますが、もとをたどればTENEXというOSに由来するそうです(Wikipedia:TOPS-20内のTENEX)。


「せっかくのWindowsなのにコマンドなんて」と思わず、ぜひPowerShellにチャレンジしてください。


クラウドエンジニアファーストステップ応援キャンペーン」では、特定コースの受講者に対して、アンケートを回答していただくことでモバイルバッテリチャージャーをプレゼントしています。ちょうど欲しいと思っていた方もいらっしゃるでしょう。

このキャンペーン「クラウドエンジニア」となっていることから分かるように、クラウドと仮想化に関連した教育コースの受講者が対象ですが、ネットワークの基礎コースの一部や、WindowsのIT基盤に欠かせないActive Directoryなども対象になっています。


そして、もちろんPowerShellのコース「Windows PowerShell コマンド・スクリプト入門 ~Windows Server 2012 R2対応~」も対象です。


Windowsを使っているみなさま、オンプレミスでもクラウドでも、PowerShellを学習してシステム管理の効率を上げましょう。そして、余った時間は、モバイルバッテリチャージャーを持って外に出てみてはいかがでしょう。ただし、歩きスマホやめましょう(大事なことなのでもう一度書きました)。

 

【CSVの扱い方】

PowerShellでCSVファイルを扱う方法はいくつかありますが、最も簡単な方法は以下の通りです。

  1. 以下のルールに従ってCSVファイルを作成
    ・UNICODE形式で作成
    ・先頭行は列名の一覧
  2. Import-CSVコマンドレットでファイル丸ごと読み込み
  3. 読み込んだ変数を配列として使用

例を挙げましょう。

以下のようなCSVファイルを作成し、userlist.csvとします。1行目が見出しの一覧になります。

last,first,id
横山,哲也,yokoyama
谷口,愛男,tani
松前,律夫,matsumae
岡山,香保里,okayama

以下のPowerShellコマンドレットを実行し、変数listに代入します。

$list = import-csv .\userlist.csv

これで、list[0]からlist[3]の4行で構成される配列ができます。見出し行は配列には含まれませんが、自動的に属性名として割り当てられます。たとえばlist[0].idの内容はyokoyamaとなります。また、以下のようなプログラムを書けば、読み込んだCSVファイルの内容から、last(名字)とfirst(名前)の一覧表を表示できます。

foreach ($i in $list) {
   
Write-Host $i.last  $i.first
}

 

【関連記事】

CAT-1
▲子猫は何にでも興味を持ちます。たぶんPowerShellにも。

[クラウド運用管理][2016年8月10日配信]

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「Cordova」 やってます
執筆:鈴木和久

本格的に暑くなってきましたね。

昨夜、今年初めての「冷やし中華」を食しました。最近、少し体調崩して食が細くなりがちな私にとって、もってこいのごちそうでした。冷蔵庫にある食材だけを組み合わせて、ぱぱっと料理できる人を尊敬します。「あれがない、これがないから、それが作れない」となってしまいがちな自分の貧弱な料理スキルとは一線を画するプロフェッショナルな流儀。「まじ、リスペクト」です。

さて今回は、「Visual Studio Tools for Apache Cordova (TACO)」のお話です。


● なんだか、ラテンな響きですね?

「Apache Cordova」は、ハイブリッド アプリのフレーム ワークです。
カナダ バンクーバー、Cordova street に本社があった Nitobi Software 社によって開発された PhoneGap がベースとなっています。「Cordova street」の名称の由来は、「スペイン総督名」らしいです。

Nitobi Software 社は 2011 年に Adobe Systems 社によって買収されました。PhoneGap は Apache Foundation に寄贈後、Apache Cordova という名称が与えられ、オープン ソースとして開発が継続されています。

また、Adobe Systems 社は、Cordova をベースに +α の機能を追加した PhoneGap を継続提供しています。

MS_CO.png
※写真は本文とは関係ありません。

●Web アプリのフロントエンド エンジニアの方にこそ、お奨め

「ハイブリッド アプリ」は、スマートフォンやタブレットなどのモバイル デバイスにインストールできるアプリで、ソース コードを、標準 Web 技術である HTML5、CSS3、JavaScript で作成できます。「Web アプリ」との相違点として、ネットに接続していない状態でも実行可能で、モバイル デバイス上のセンサー、連絡先などのネイティブ機能に柔軟にアクセス出来て、プラグインによってネイティブ部分の機能拡張も可能なことなどが挙げられます。

Web アプリのフロントエンド エンジニアの方なら、ネイティブ アプリ開発に必要な、Java とか Objective-C、Swift などのプログラミング言語を追加で学習することなく、「今、持っているスキルだけ」で、Android、iPhone、Windows 10 mobile といったモバイルデバイス向けのクロス プラット フォーム なアプリを、単一のソースコードで開発できます。そして、開発したアプリは App Store とか Google Play、Windows ストアなどから配布できるのです。

●どうやって開発するの?

Apache Cordova によるハイブリッド アプリの開発環境として日本のアシアル社が提供している Monaca が有名です。Monacaデバッガーというアプリをスマートフォンにインストールすれば、前述のアプリケーション ストアに配置することなく、自作のハイブリッド アプリをテストすることができます。

Monaca 以外にも選択肢はたくさんあります。
Visual Studio ユーザーは、Visual Studio Tools for Apache Cordova を使えば、ハイブリッド アプリを開発できます。
Visual Studio Tools for Apache Cordovaは、Visual Studio 2013 から利用可能になった、Microsoft 社提供の Cordova 開発環境です。
Visual Studio 2015 から標準機能としてバンドルされています。


●「Cordova やってます」

グローバルナレッジでは、Visual Studio Tools for Apache Cordova を使った研修をご提供しています。Andoroid スマートフォンの実機を使用して、作成したアプリを USB 経由でインストールし、実行します。


▼ MSC0537G : Apache Cordova によるハイブリッド アプリ開発入門 
   ~Visual Studio によるマルチ デバイス アプリ開発~

 コース詳細、お申込みは こちら です!


[システム開発][2016年7月 7日配信]

Win Win Windowsコラム
新コース 「Microsoft SQL Server 高可用性ソリューションの実装」
執筆:今村 靖広

みなさん、こんにちは。
グローバルナレッジで SQL Server の研修を担当している今村です。

この原稿を書いているのは6月の後半なのですが・・・ 外は弱い雨が降っています。
梅雨の時期なので珍しいことではないのですが、現時点では今年の関東は水不足。
今年に限っては、もう少し降ってくれても良いかなとも思います。

さて、前回に引き続き、今回もSQL Server関連の新しい研修の紹介をさせてください。

ご要望の多かった研修を(やっと)リリースすることができました。
今回はその特徴についてご紹介します。

現在、SQL Server の管理を担当されていて、今後、SQL Server の高可用性ソリューションを担当される方、あるいは担当する予定の方にお薦めです!

学習内容は以下のようになっています。(期間:2日間 全6章)
-----------------------------------------------------
1. 高可用性ソリューション概要
2. Windows Serverフェールオーバー クラスタリング(WSFC)
3. AlwaysOnフェールオーバー クラスター インスタンス
4. AlwaysOn可用性グループ
5. ログ配布
6. データベース ミラーリング
-----------------------------------------------------

学習内容の詳細については、下記のページをご確認ください。


研修の概要

研修では、AlwaysOn フェールオーバー クラスター インスタンス、AlwaysOn 可用性グループ、データベース ミラーリング、ログ配布の説明を中心に行います。
ータベース ミラーリングに関しては、将来のバージョンでの廃止が予定されているのですが、いまだに根強い人気があることを考慮して、研修の1つに含めることとしました。

なお、SQL Server のバージョンは SQL Server 2014 を使用しています。(2016年6月時点)


これまでの問題点

これまでも「SQL Server の高可用性の機能のみを学習したい」という声が多くあったのですが、高可用性の機能を紹介する研修は SQL Server の管理系の研修の一部になっている場合が多く、どうしても全体で 4~5日間にわたる研修を受講していただく必要がありました。

そのため、SQL Server の高可用性の機能のみの学習を希望される方にとって、もう少し受講しやすい環境が提供できるように考えた結果、新しくリリースした研修では、SQL Server の高可用性の機能のみを集中的に紹介し、研修の期間を2日間に設定させていただきました。


研修の特徴

この研修は「演習中心」に構成しています。高可用性ソリューションの機能を理解するためには、やはり構築できる技術がないと、なかなか理解できないと思います。
のため、今回の研修では、SQL Serverが提供するすべての高可用性ソリューションを構築していただきます。

特に「AlwaysOn フェールオーバー クラスター インスタンス」「AlwaysOn 可用性グループ」の前提となるWSFC(Windows Server Failover Clustering) の環境についても、研修内で環境構築を行っていただく予定です。


受講していただく際の注意点

今回の研修は SQL Server の管理系の研修としては 「最上位」 としての位置づけになりますので、SQL Server の学習を始めてから、まだ日の浅い人にとっては、受講をいただいても最適な研修にならない可能性もあります。修で最大の効果が得られるよう、事前に前提知識やコースフローをご確認いただくことをお勧めします。

今回の研修も、これまでにいただいた受講者の皆様からの、さまざまなご意見を参考にさせていただきました。
皆様のご受講をお待ちしております。そしてまた、たくさんのご意見もよろしくお願いします!



▼ 「Microsoft SQL Server 高可用性ソリューションの実装」
 コース詳細、およびお申込みは こちら から

▼ 「データベース運用管理者(Microsoft SQL Server 2012編) 」
 コースフローは こちら

▼ 「Microsoft SQL Server トレーニング」 
 コース一覧は こちら

▼ 「データベース関連トレーニング」 
 コース一覧は こちら



[SQL Server][2016年6月22日配信]

Win Win Windowsコラム
コンピューター利用形態の変化と共に進化するリモートデスクトップサービス
執筆:加藤 由利子

 私が普段使っている通勤電車は200%に近い混雑率で、今年1月に首都圏で雪が降った時には命の危険を感じたこともありました。
  混雑した電車に毎日乗っていると少しでも荷物は軽くしたいと考えるようになります。そこで、スマートフォンやタブレット端末などいろいろなモバイル端末に手を出しました。でも、業務で使用しているのはノートPCで、結局荷物はさらに増えることになりました・・ 

 利用する端末に依存せず、業務用のデスクトップを使い続けることができれば便利なのにと切実に思います。 

  このような要望に応えるため、Windows Serverのリモートデスクトップサービスは、様々な進化を遂げてきました。
  現在のリモートデスクトップサービスは「セッションベース」と「仮想マシンベース」の2つの方法でエンドユーザーにデスクトップを提供します。


 1. セッションベース

  リモートデスクトップサービスが「ターミナルサービス」と呼ばれ登場した時から使用できる機能です。
  Windows Serverへリモートデスクトップサービスとユーザーが使用するアプリケーションをインストールします。エンドユーザーはリモートデスクトップツールを使用してネットワーク経由でサーバーへ接続します。
 全ての処理はサーバー側で行い、エンドユーザーが使用する端末にはサーバーのデスクトップの画面がそのまま表示されます。
 端末からのマウスとキーボード操作はそのままサーバーへ送られます。接続に使用されるプロトコルはRDP(Remote Desktop Protocol)と呼ばれます。
  アプリケーションで作成したファイルはサーバー側に保存され、端末側には何も保存されません。したがって、ユーザーが使用する端末から情報が漏えいする心配もありません。
RDPwinwin.png
  さらに、Windows Server 2008以降ではデスクトップ全体ではなく、実行するアプリケーションのウィンドウのみをユーザーの端末に表示する、RemoteAppも使用できます。 

 セッションベースの場合、1台のサーバーを複数のユーザーが共有するという形態で利用します。管理者は1台のサーバーを管理すればよいので、管理コストは最低限で済みます。

 しかし、同じ環境を使用するため、ユーザーごとに細かく使用形態を変えることはできません。 そこで、ユーザーごとに仮想マシンを用意するという形態でデスクトップを提供する「仮想マシンベース」の方法が登場しました。 


 2. 仮想マシンベース

 この方法はWindows Server 2008 R2から使用できるようになりました。
 Windows Serverが持つ仮想マシンの実行環境であるHyper-Vなどとリモートデスクトップサービスを組み合わせることにより実現できます。 

 「仮想デスクトップ」= クライアントOSやアプリケーションをインストールした仮想マシン をエンドユーザーごとに用意し、ユーザーは端末から仮想デスクトップへRDPを使用して接続します。 

Hyperwinwin1.png

 ユーザーは1台の仮想デスクトップを占有できるため、セッションベースと比べて自由度が上がります。 

 Windows Server 2008 R2では、環境作成の様々な操作を管理者が手動で行う必要がありましたが、Windows Server 2012以降では必要な構成要素の設定や仮想デスクトップの展開をウィザードベースのツールにより、自動的に行えるようになりました。

  また、仮想デスクトップはユーザー個別に用意することも、1つの仮想デスクトップを複数のユーザーで再利用して使用することもできます。 




 グローバルナレッジでは、Windows Server 2012 R2のリモートデスクトップサービスを1日で学ぶことができる「マイクロソフト デスクトップ仮想化ソリューション(リモートデスクトップとVDI)」というコースを提供しています。 

 このコースでは、「セッションベース」および「仮想マシンベース」の両方を、講義および演習を通して体験し学習していただくことができます。効率良くリモートデスクトップサービスについて学びたい方は、ぜひ受講をご検討ください。


[仮想化][2016年4月27日配信]

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Microsoft SQL Serverの組込み関数
執筆:高木美和子

SQLは、ANSI(アメリカ規格協会)やISO(国際標準化機構)により標準化されていて、Microsoft SQL Serverに限らず、OracleやMySQLなどの様々なデータベース管理システム(RDBMS)でほぼ同じように利用することができます。


また各RDBMSでは、様々な独自の拡張機能も用意されており、その一つとして関数があります。
関数とは、ある値を入力値として与えると、その関数固有の処理(加工)を行い、処理後の値を返してくれる機能です。


SQL Serverでは様々な組込み関数が用意されており、以下の4つのカテゴリがあります。

 ・スカラー関数
 ・集計関数
 ・ウィンドウ関数
 ・行セット関数


 スカラー関数とは、入力として単一行からの要素を操作し、出力として単一の値(スカラー)を返す関数のことです。文字列操作、日付時刻、数学関係など便利な機能を提供してくれるものが数多く用意されています。これらの関数を使うことで、たとえば発注日から一週間後の日付を簡単に求めることができます。


 集計関数とは、入力として複数行の要素を操作し、集約して1つの結果を返す関数のことです。合計、平均、最大、最小、件数を求めるための関数などがあり、たとえば部門ごとの社員の平均給与を簡単に求めることができます。


 ウィンドウ関数とは、行の集合(ウィンドウ)に適用される関数のことです。
順位付け、オフセット関数などが含まれます。順位付け関数はウィンドウ内の行の順位を返してくれるので、たとえば商品を売上の高い順に並べ替え、順位とともに表示させることができます。またオフセット関数を使うと、各年度の利益とその前年度の利益を同じ行に表示させることなどができます。


 行セット関数とは、クエリ内で使用できる仮想テーブルを返してくれる関数のことです。from句でテーブル名のかわりに指定することができます。たとえば行セット関数を使用することで、外部ファイルにアクセスし、テーブルにデータを挿入するINSERT文を作成することができます。


上記で紹介した関数は当社開催コース「Microsoft SQL Server 2012 Transact-SQL を使用したクエリの記述 (#10774A)」で詳しく学習することができます。


またグローバルナレッジでは、そのほか様々なデータベース関連の研修も開催しています。
詳しくは「こちら」をご覧ください。



[SQL Server][2016年4月 5日配信]

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Microsoft Dynamics CRM (以下 Dynamics CRM) の歴史
執筆:及川 太朗

 みなさん、こんにちは。グローバルナレッジで Microsoft Dynamics CRM 関連の研修を担当している及川です。

 今回はマイクロソフト社より提供されている、企業のCRM支援のための製品 Microsoft Dynamics CRM (以下 Dynamics CRM) の歴史について簡単に触れてみます。


◆Dynamics CRM のバージョンの変遷


日本における Dynamics CRM の歴史は、メジャー バージョン番号順に並べると、最初は Dynamics CRM 3.0、その後は Dynamics CRM 4.0、Dynamics CRM 2011、Dynamics CRM 2013、Dynamics CRM 2015、Dynamics CRM 2016 と更新されてきました。


Dynamics CRM はマイクロソフト社が買収した他社製品をベースとして発展してきておりますが、私が初めてこの製品に出会った「Dynamics CRM 3.0」の頃は、まだユーザー インターフェイスが十分に統一されていませんでした。利用する機能によって画面のデザインや使い勝手が少しずつ異なっていて、随分戸惑ったことを覚えています。


 次に出てきた「Dynamics CRM 4.0」では、全ての画面のデザインや使い勝手がマイクロソフト製品らしく統一され、Windowsアプリケーションを使い慣れている人ならすぐに馴染めるものになっていました。しかし、企業の CRM を支援する機能については、先行する Salesforce などに未だ大きく水を空けられており、弊社の研修に参加されるユーザー様も「Salesforce を選択することはほぼ決まっているが、あのマイクロソフト社がリリースした Dynamics CRM とかいう製品も一応調べてみよう」という程度のスタンスの方が多かったように思います。


 続いて登場した「Dynamics CRM 2011」では一気に機能が充実し、弊社の研修にいらっしゃるユーザー様の中にも「大規模環境では Salesforce だが、中規模~小規模環境では (値段の安い) Dynamics CRM も十分に検討対象に成り得る」と考える方々が徐々に増えてきました。


 この後に満を持して登場したのが「Dynamics CRM 2013」です。タブレット端末やスマートフォンなどのモバイル端末の利用者が爆発的に増えたこの時期の世の中の流れに合わせてユーザー インターフェイスが大きく変更されるとともに、CRM支援機能や製品のカスタマイズのための機能が大幅に強化されました。


 これから新しく CRM支援製品を導入しようとしているユーザー様の場合、「Salesforce と Dynamics CRM のどちらが良いのか?」というように両者を完全に対等に扱って導入の検討をされる方々が珍しくなくなりました。両製品は互いに相手の長所を取り入れて競い合いながら成長してきており、最早 CRM 支援のための主要機能については行き着くところまで行き着き、差別化が難しい状況となりつつありました。


 こうして新たな段階に入ったのが比較的短期間に相次いでリリースされた「Dynamics CRM 2015」および「Dynamics CRM 2016」です。これらのバージョンにおいては、主要機能については更なる拡充の余地がもうあまり残っていないためか (それまでのバージョンアップに比べると) 小幅な更新に留まった印象でしたが、それに代わる新たな主戦場は周辺機能の拡充へと移って行ったように見えました。


 特にマイクロソフト社が力を入れたと思われるのが、SharePoint や Exchange、Skype for Business、Word、Excel など、お馴染みのマイクロソフト製品との連携機能の強化です。こればかりは他社では全く太刀打ちしようがありません。既に様々なマイクロソフト製品を導入済みのユーザー様の場合、こういった連携機能に魅力を感じて Dynamics CRM を選択するケースも増えてくるのでしょう。


◆Dynamics CRM の導入形態とバージョンアップ


 Dynamics CRM の導入形態は、On Premise (設置型) Online (クラウド型) の2種類から選ぶことができます。それぞれのバージョンアップのタイミングは、原則として On Premise が1年毎、Online が半年毎となっています。


 最近では Dynamics CRM 2015が登場して一年が経過する前の 2015年12月に、もう Dynamics CRM 2016 が登場していますし、Online の場合は5月に Dynamics CRM Online Spring 2016 が登場予定です。(メジャー バージョンアップの間のマイナー バージョンアップ版は、SP1 とか UR12、Update1、Spring 2016 というような名前が追加され、 以前のバージョンと区別されます。)


◆マイクロソフト公式カリキュラム (MOC)


 これだけ頻繁に新バージョンが出ているのにもかかわらず、マイクロソフト公式カリキュラム (MOC:Microsoft Official Curriculum または Microsoft University) のテキストは今も「Microsoft Dynamics CRM 2013 の ~」というタイトルのバージョンで止まっています。


 MOC は、マイクロソフト社が開発したテキストおよび演習環境のセットを使用し、弊社のようなマイクロソフト認定トレーニングセンターを介してお客様へ提供されるトレーニング カリキュラムですが、今後も Dynamics CRM 2015 や Dynamics CRM 2016 に対応する教材が提供される予定はありません。理由は Dynamics CRM の中核を占める主要機能がそれほど変わっていないためと思われます。


 一般的に「研修」では、多くのユーザーが共通に覚えておくべき主要な機能を中心に学習します。ユーザーによっては不要かもしれない周辺の機能についての学習は、限られた講習時間の中では省略されるか、あるいは軽く扱う程度となる場合が少なくありません。


 Dynamics CRM 2013、2015、2016 の各バージョンは、中核となる主要機能だけで比較した場合、それほど大きな違いはありません。この 3つのバージョンのうちの何れか 1つで必要な技術知識やスキルを身につけたユーザーは、少し操作するだけで残りの 2つのバージョンもすぐに使いこなせるでしょう。このような状況から、少なくとも Dynamics CRM 2015 および 2016 用の MOC がマイクロソフト社から提供されることは今後も無さそうです。


◆Dynamics CRM 2016 対応研修


 しかし、それは分かっていても、これから新たに Dynamics CRM に関する技術を身につけたいユーザー様の場合、可能であれば最新バージョンの Dynamics CRM 2016 で学習したい、という方もいらっしゃるでしょう。


 グローバルナレッジではそのような方々のために、Dynamics CRM 2016環境を使用して学習できる各研修を、今後随時提供していく予定です。準備が出来次第、弊社の Webサイトやメールマガジン等でアナウンス致しますのでご期待ください。


 なお、既に述べた通り、Dynamics CRM 2013、2015、2016 の研修はどれを受講されても他のバージョンもすぐに使いこなせるようになるはずです。お急ぎの場合は直近の研修スケジュールをご覧いただき、ご予定の合う研修をご利用ください。


グローバルナレッジのDynamics CRM 2013と2015に対応したトレーニングはこちらで参照できます。




[CRM][2016年4月 5日配信]

Win Win Windowsコラム
認証と認可とActive Directory
執筆:横山哲也

 皆さんは、自分の身分証明書をお持ちでしょうか。おそらく、運転免許証パスポートを使う方が多いのではないかと思います。私もどちらかを使っています。

 

 ちょっと変わった身分証明書として、無線従事者免許証があります。これは、パスポートを申請するとき、1点で有効な本人確認書類ですが(法律で決まっています)、有効期限がありません。私もアマチュア無線技士の無線従事者免許証を持っていますが、40年ほど前の写真であり、さすがに使う気にはなれません。

無線従事者免許証
▲無線従事者免許証(電話級(現在の第4級)、電信級(現在の第3級)、第2級)
私の身分証明に使えると思いますか?


 さて、ほとんどの身分証明書は、身元確認の機能に加えて「どんなことが許可されるか」を示しています。たとえば、運転免許証は運転可能な車の種別が記載され、運転の条件(眼鏡等)が指定されています。

 

 でも、レンタルビデオの会員証を作るのに運転要件は必要ありません。本来は、本人確認と、何ができるかという能力の確認は別のものです。

 

 IT分野では、本人確認を「認証(Authentication)」能力の確認を「認可(Authorize)」と呼んで区別しています(「認可」の代わりに「承認」を使う場合もあります)。

 

 空港で「Authorized Person Only」と書いてあれば、それは「認可された人だけが入れる場所」であり、「関係者以外立入禁止」の意味です。Authorizeのニュアンスがお分かりいただけるでしょうか。

 

 認可を行うには、認証が不可欠です。認証できなかった人に、何かの権利を与えることはできません。「関係者以外立入禁止」の場所に、身分証明書なしに入ろうとしたら止められるでしょう。

 

 認証ができても、認可されなければ、やはり権利は与えられません。私が空港に行って「Authorized Person Only」に入ろうとして、運転免許証を提示しても入れてくれないでしょう。本人確認ができても、空港関係者(=空港管理の認可済)ではないからです。

 

 そういえば、昔のパスポートには「北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)を除く全ての国と地域で有効」という意味の言葉が書いてありました(調べたら1991年より前だそうです)。つまり、一般のパスポートでは北朝鮮に行く権利がなかった(認可されていなかった)のです。

 

 このように、認証と認可は密接な関係があり、認証なしに認可は成り立ちません

 

 企業内のITシステムでは、認証システムとしてActive Directoryドメインサービス(AD DS)を使うことが多いようです。AD DSはWindows 2000とともに登場した古いシステムですが、現在に至るまでアーキテクチャを大きく変えずに使われ続けています。

 

 WindowsがAD DSに参加すると、AD DSの認証情報が利用できるようになります。AD DSの「ドメイン」とは、認証情報が有効な範囲(領域:ドメイン)の意味です。社員証が身分証明書として使える範囲は会社内だけでしょう。この場合、会社がドメインとなります。

 

 Active Directoryは昔から人気のある研修ですが、最近また増えているようです。その背景には、マイナンバーの導入や、個人情報保護の強化などがあるようです。

 

 無料セミナー「今さら聞けない! Windows Server 2012 R2 Active Directory入門」も、毎回満席になります。内容は「今さら聞けない」の言葉通り、基本的なことばかりですが、改めて勉強したいということのようです。

 

 グローバルナレッジでは、演習付きのActive Directory研修として、1日に凝縮した「Active Directory最小構成実践」や、マイクロソフト公式カリキュラムをアレンジした4日間の「Windows Server 2012 Active Directoryの実装と管理」を提供しています。

 

 Active Directoryが社内に導入されているところは多いようですが、十分に生かし切れていない例も散見されます。この機会にグローバルナレッジの教育コースを受講してみてはどうでしょう。

 

 なお、マイクロソフトではActive Directory提供15年を記念したイベントが開催されます(私は、セッションスピーカとして参加します)。詳細はマイクロソフトの社員ブログ「3/18 Active Directory 15th 記念カンファレンス 最終セッションリスト」をご覧ください。既に満席ですが、キャンセル待ちは可能なようです。懇親会もあるので、会場でお会いできる方はお会いしましょう。

あくびねこ
▲写真と本文は関係ありません

[Active Directory Windows Server][2016年3月 8日配信]

Win Win Windowsコラム
初めての Microsoft Dynamics CRM  ~統合 CRM 機能を使用した顧客関係の強化~


こんにちは。
グローバルナレッジネットワークの及川です。


顧客に対するアプローチを全社で一貫して行い、顧客との関係をより強固に築いていくための手法や考え方を CRM (Customer Relationship Management) と言います。
今回は企業の CRM を支援する Microsoft 製品「Dynamics CRM」の統合型 CRM についてご紹介致します。

Dynamics CRM のメインデータは顧客情報です。
顧客は「取引先企業」と「取引先担当者」のレコードで管理され、それらにマーケティング、営業、顧客サービスの各業務処理で生じる「営業案件」や「サポート案件」レコード、電子メールや電話などの様々な活動情報レコードが関連付けられます。
これらの関連付けにより、ユーザーはどの情報レコードからでも顧客情報にアクセスできますし、また、その逆のアクセスも可能です。

Dynamics CRM は、統合型 CRM パッケージとして提供されています。
標準搭載されているアプリケーションの機能により、顧客獲得から営業案件の成立、顧客サポートまでを一貫して追跡し、各部門が顧客に対して行う様々なアプローチを統合的に管理できます。

一般に、顧客との関係はマーケティング部門などによる顧客獲得のフェーズから始まり、営業部門による案件成立までのフェーズ、サービス/サポート部門による顧客サポートのフェーズへと進みます。

獲得した顧客をメインセグメントにある上位顧客に昇格するためには、顧客に適した製品やサービスを更に提供していくことが求められます。そのためには、各フェーズで蓄積された情報を部門間で共有して活用し、顧客のライフサイクルを繰り返していくことが必要です。


Dynamics CRM に標準搭載されている「マーケティング」、「営業」、「サービス」の各アプリケーションを使用して、顧客獲得から案件成立、顧客サポートまでのライフサイクルを管理する様子のデモンストレーション動画を以下で公開しております。

ご興味のある方は是非ご覧ください。





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[CRM][2016年1月20日配信]

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