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[][2012年2月 7日配信]

Win Win Windowsコラム
第20回: SQL Server 2012のリリース予定が発表されました
執筆:今村靖広

みなさん、こんにちは。グローバルナレッジの今村です。


(個人的に)大好きなお正月も過ぎ、あっという間に2月です。
それにしても、今年に入ってからは寒い日が続きますね。
みなさんも体調管理には十分に気をつけてください。


さて、日本マイクロソフト株式会社は、次期SQL Server「SQL Server 2012」(開発コード名「Denali」)を2012年の上半期に提供することを発表しました。
SQL Server 2012には新機能がいくつもありますが、特に私が注目したのは(あまりテクニカルではない)以下の2点です。

  1. ●エディションの統合
  2. ●ライセンスモデルの変更


今回は、この2点について紹介したいと思います。


なお、その他の機能については、新しくオープンしたSQL Server 2012のサイトを参考にしてください。


■エディションの統合


SQL Server 2012では主要なエディションとして以下の3つが提供されます。

  • ●Enterpriseエディション:ミッションクリティカル、およびデータウェアハウスに最適
  • ●Business Intelligenceエディション:社員向けセルフサービスBIに最適
  • ●Standardエディション:部門用データベースとして必要なデータベースエンジン、レポーティング、分析用の基本機能が含まれる


Business IntelligenceエディションにはStandardエディションの全機能が含まれ、EnterpriseエディションにはBusiness Intelligenceエディションの全機能が含まれます。


なお、「セルフサービス BI」とは「誰もが、自分自身で自由に、簡単にデータを活用できる理想的な状態」とマイクロソフトは定義しています。


今回のエディションの統合に伴い、以下の2つのエディションは廃止になっています。

  • ●Datacenterエディション
  • ●Workgroupエディション


廃止になったらすごく困るなぁと思っていた、Developerエディション、Expressエディション、Compactエディションは引き続き提供されるとのことです。これについては少し安心しました。特にEnterpriseエディションと同等の機能を持ち、安価なDeveloperエディションは、運用環境には使用できませんが、開発・テスト環境では非常に重宝していましたので。


SQL ServerはBI機能(データ転送、レポーティング、データ分析)を含んでいることが大きな特徴なのですが、残念ながら「SQL Server = データベースエンジン」いう印象が強く(間違いではないが...)、BI機能はどちらかといえばマイナーな感じがしていました。今回「Business Intelligenceエディション」を新しく導入することで、SQL Server の持つ素敵なBI機能が周知されれば良いと思います。


■ライセンスモデルの変更


次にライセンスモデルについて紹介します。


SQL Server 2012 では、選択したエディションやシステム環境に応じてライセンス モデルを選択することができます。SQL Server 2012のエディションと提供されるライセンス モデルの関係は次のようになります。


エディション
ライセンスモデル
サーバー/CAL
Computing Power
(
コアベース)
Enterprise
×
Business Intelligence
×
Standard


「サーバー/CALライセンス」はSQL Server 2008 R2で使用されているものと同じですが、「Computing Power(コアベース)ライセンス」はSQL Server 2012から新しく導入されました。


SQL Server 2008 R2で使用されている「プロセッサ ライセンス」は物理プロセッサ数(正確にはソケット数)を数えるものでした。このプロセッサ ライセンスモデルであれば、物理プロセッサに複数の「コア」が含まれていても、物理プロセッサのソケット数が1つであれば、必要なプロセッサ ライセンスは「1」ということになります。


SQL Server 2012で新しく導入された「Computing Power(コアベース)ライセンス」は物理プロセッサのソケット数をカウントする方式ではなく、物理プロセッサに搭載される「コア」の数をカウントするライセンス モデルに変更されました。そのため、サーバー/CALライセンスが存在しないEnterpriseエディションを使用する場合は、以前と比較してライセンス コストが増える可能性があります。


私がSQL Serverの研修を実施するときに、「SQL Serverを使用する利点」として紹介していた「プロセッサ ライセンス」の考え方が変更されるのはちょっと残念な感じがします。なぜならば、この考え方は他社製品と比較してコスト的にかなり優位だったからです。


ただし、Computing Power(コアベース)ライセンスでは「(従来の)1物理プロセッサ ライセンスの価格 = (新体系の)4コア ライセンスの価格」に設定される予定なので、4つまでのコアを持つ物理プロセッサであれば、1プロセッサ ライセンスとしてカウントされます。


マイクロソフト製品には「ソフトウェアアシュアランス(SA)」という契約形態があります。これは、ボリュームライセンスのオプション契約で、アップグレード権や各種サポートに関する年次契約サービスです。


SQL Serverの有効なソフトウェア アシュアランス(SA) を持っている場合は、従来のプロセッサ ライセンスからSQL Server 2012のComputing Power(コアベース)ライセンスにアップグレードしても追加の費用はかからない予定です。この場合は、契約の更新の際にSQL Serverが実際に稼動しているマシンに搭載されているコア数分のライセンスが付与されます。そのため、今後、4コアを超える物理プロセッサを持つマシンでSQL Serverを運用していく場合は、ライセンス コストの節約のために、SQL Server 2012が提供されるまでにSAを含めたSQL Serverのライセンスを購入して実際に展開しておく、などの対策をしておくと良いと思います。


なお、今回ご紹介した内容は 2012 年 1 月時点での情報です。SQL Server 2012 のリリース時には変更される可能性がありますので、その場合はご了承ください。

[SQL Server][2012年2月 6日配信]

Win Win Windowsコラム
第19回: Visual Studio .NET登場から10年
執筆:大貫淳子

新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。


今年も、昨年に引き続き「クラウド」がIT分野の大きなテーマになりそうです。クラウド時代では、システム管理者の仕事が減り、システム開発者の仕事が増えると言われています。この機会に、プログラミングの勉強を始めてみてはどうでしょう。


マイクロソフトが提供しているアプリケーション実行環境が「Microsoft .NET Framework」、通称「.NET(ドットネット)」です。そして、NETの標準開発環境として2002年に登場したのがMicrosoft Visual Studio 6.0から大きく進化したMicrosoft Visual Studio .NETです(現在の最新版は「Visual Studio 2010」)。


10年ひと昔と言いますが、Visual Studioはこの10年に5回のバージョンアップを重ね、よりリッチで、さらに使いやすい開発用アプリケーションに洗練されています。一方で、基本的な操作そのものには大きな変化はありません。言い換えれば、それだけ完成度が高いとも言えます。


Visual Studioの人気は高く、非マイクロソフト系言語を使う人からも「あれが○○言語でも使えればいいのに」という話もよく聞きます。Visual Studioは複数の言語に対応していますが、Javaを含め対応していない言語も多くあります。


Visual Studioで使える代表的な言語に "Visual Basic" と "C#" があります。Visual Basicは.NET以前から存在する歴史のある言語です。WindowsベースのGUI画面のあるアプリケーションの作成に、非常に効力を発揮します。C#は、.NETとともに登場したので.NET Framework による開発を最も効率よく行える言語と言えます。


今回は、それぞれの言語で採用された新機能をいくつか紹介します。


まずはVisual Basicからです。


● 複数行の最後の _ (アンダースコア)が不要

Visual Basicユーザーからすると、かなり驚きの仕様変更ではないかと思います。少なくても私はそうです。


Visual Basicは行単位で処理を行っていくので、行のつながりを示す " _ " というキーワードが必須となっていたのですが、_ がなくても複数行の処理を記述できるようになりました(一部条件あり)。「暗黙の行連結」あるいは暗黙の行継続と呼びます。


以前のコード

txtFullName.Text = "姓:" + txtLastName.Text +  _   
"名:" + txtFirstName.Text

最新版

txtFullName.Text = "姓:" + txtLastName.Text +
 "名:" + txtFirstName.Text


● プロパティ プロシージャの自動化

こちらは、C#ではすでに取り入れられていた機能で「自動実装プロパティ」と呼びます。

詳しいコードは記述しませんが、コーディングの際にアクセサーブロックを記述する必要がなくなりすっきりとします。


つづいてC# です。


● 名前付き引数と省略可能引数

メソッド(処理のかたまり)の呼び出しの際に、引数として情報を渡しますが、引数の順番や数の指定が、より柔軟になりました。ちなみに、Visual Basicでは、.NET以前から採用されていた機能です。

例えば、4つの数字を受け取り加算するメソッドがあるとします。


public int AddArg(int arg1, int arg2, int arg3 = 0, int arg4 =0 ) 
{
return arg1 + arg2 + arg3 + arg4;
}


呼び出しの際、以前のバージョンでは引数はメソッドの定義と同じく4つ

AddArg(10, 20, 0, 0);

でなければいけませんでしたが、最後2つの引数は指定がない場合に0が代入されますので、

AddArg(10,20);


と必須の2つだけの指定でもOKになりました。

また、引数を渡す順番を変えることもできます。この時は名前付き引数を指定します。


AddArg(arg2:10,arg3:20,arg1:0);


「Visual BasicとC#、どちらをつかったらよいか?」という質問を耳にすることがあります。


弊社大阪支店では、何度かこのタイトルのセミナーも開催されました。そのぐらい、比較対象としてよく挙げられる言語ですが、バージョンアップを重ね、それぞれの仕様の良いところを取り入れ、切磋琢磨しているように感じます。


Visual Basic、C# の最新のコースはこちらです


なお、「Visual Studio Express」は無償で提供されています。Expressではグループでアプリケーション開発をする機能が削除されていますが、基本的な開発機能はすべて備わっています。これからWindowsアプリケーションの開発を検討されている方はぜひ試してみてください。

[.NET Framework][2012年1月10日配信]

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