Trainocate Japan, Ltd.

わくわくヒューマンスキル
ホーム > わくわくヒューマンスキル > ファシリテーション > 第59回: 関わることの楽しさ

わくわくヒューマンスキルコラム
第59回: 関わることの楽しさ
執筆:森 美緒

 先日、あるバンドのライブに行ってきました。バンドの音楽やパフォーマンスがすばらしいのはもちろん(書き切れませんから、このコラムでは省略します・・・)のこと、私にはこのバンドのライブで毎回、感動する時間帯があります。それはバンドの休憩中や、ラストナンバーからアンコールまでの間に起こります。ステージからバンドの姿が消え、照明が落とされ、会場が一時的に静かになると、客席でウェーブが始まるのです。


 ライブに来ている人は、年代も服装もバラバラです。元々このバンドが大好きな人も、たまたま来てみただけの人もいるのでしょう。バンドメンバがステージに登場しただけで涙する人も、どれだけリズムに合わせて、周囲がジャンプしていても腕組みしたままじっと音楽を聞いている人もいます。それでも、ウェーブはきちんとスタンドを端から端まで、ぐるりと続きます。


 ウェーブは、スポーツ観戦でもよく目にする光景でそんなに珍しいものではありません。それでも、毎回私は感動して無意識の内に拍手します。そこには、私が学んだ「楽しみ方」の教訓があるからです。


教訓1 「波を見ているだけより、波に乗るほうが断然、楽しい」
 昔、ライブに初参加した時の私は、周囲がジャンプしていても、大声でステージにいるバンドメンバに声援をおくっていても、静かにステージを観ていました。当然、ウェーブも座ってやり過ごし、参加しませんでした。盛り上がっている雰囲気に気おくれし、自分が部外者のような心もとなさも手伝って、傍観することを選んだのです。ところが、やってみると、信じられないくらい楽しかったのです。たった少しの動作に参加しただけで、会場にいる人と一体感を感じることができました。自分からは、遠すぎて顔も見えない人に、自分の動作が伝わって1つのウェーブになることがこんなに楽しいとは思いませんでした。阿波踊りに、「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損、損!」という謡い文句があります。せっかくライブを観るなら、会場の雰囲気に自分を合わせたほうが、結果的に参加度合いが高まり、楽しい気分を味わえるのです。


教訓2 「みんなで何かする時は、みんなの連携が大切」
 ライブ会場には、応援団長のように全体の意思統一をする人がいません。その中で、スタンド、アリーナ(ステージに近い席)どちらともなくウェーブは始まります。
ですから、きちんと自分の周囲を見て連携しないと、ウェーブが来たときに立ち上がるのが遅れ、それこそ、波に乗り遅れた状況になります。自分が乗り遅れると、隣の人もすこし腰を浮かした程度で、立つのをやめてしまい、その結果、ウェーブは途中で途絶えてしまいます。動作自体は単純でも、自分が座っている位置から、両端を確認し、どちらからウェーブが来そうなのか、どのタイミングで立てば良いのかを把握しなければ、意味のない動作になってしまいます。


 この2つのポイントがバランスよく機能すると、活動を楽しみながら、成果を出すことができます。結果として充実感が得られます。


 これは、決してライブ特有の楽しみ方ではないように思います。
例えば、納期間近の業務に追われている時、作業をしているメンバが普段以上のチームワークを発揮する場面です。メンバの様子を見て、作業を手伝ったり、「何か手伝えることある?」と自分から関わったりしていくと、業務が終わった時には「大変だったけど、楽しかった」「やりきった感がある」と思えます。逆に、他のメンバの忙しい様子に気づかず、自分から関わることもせずにいると、業務が終了した時に得られるのは「楽しい」ではなく「楽(らく)」になってしまいます。
傍観者になるよりは、自分から関わり、他部署や、お客様と連携をとって成果を出せたほうが、業務を楽しく、充実したものにできるのではないでしょうか。


 どんな関わり方をするかは、自分次第です。ものはためし。周囲がどんな状況かを見て、自分から関わってみませんか?


***
どんな関わり方をすれば、自分も他者も、より楽しくなるのか、より成果がでるのか。
グローバルナレッジでは、たくさんのヒューマン・スキル研修をご用意しています!

 

効果的コミュニケーション・スキル
~ 効果的な説得、交渉へと導く対人コミュニケーション ~

 

ビジネス・ファシリテーション
~納得感のある会議、円滑なチーム活動のための話し合う技術~

 

問題解決ファシリテーション
~ファシリテータのための合意形成、利害調整術~



森美緒

グローバルナレッジネットワーク 人材教育コンサルタント。産業カウンセラー。 1999年、教育出版社に就職し、営業および営業担当者向け研修を担当。秘書業務を経て、2005年、グローバル ナレッジ ネットワークに入社。 2006年より現職。プレゼンテーション、コミュニケーション、ファシリテーションなどヒューマン・スキル研修の実施に当たっている。

 

2008年12月より2010年1月まで、翔泳社webマガジンEnterprisezinにて「新入社員が育つ!現場のための教育実践マニュアル」 連載。 2009年8月よりITproにて「おさえて安心 ビジネスマナー100」連載中。


[ファシリテーション][2010年8月24日配信]

 

※Microsoft、Windowsは、米国Microsoft社の登録商標です。
※Oracleは、米国オラクル・コーポレーションおよびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。
※PMI、PMP、PMBOKは、プロジェクトマネジメント協会(Project Management Institute, Inc.)の登録商標です。
※ITIL®はAXELOS Limited の登録商標です。
※American Management Association は、米国アメリカン マネジメント アソシエーションの登録商標です。
※BOOT CAMP、NEW TRAIN、Glovalueはトレノケート株式会社の登録商標です。
※その他このサイトに掲載された社名、製品名は、各社の商標、または登録商標です。

© Trainocate Japan, Ltd. 2008-2017, All Rights Reserved.
  • Get ADOBE READER