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わくわくヒューマンスキルコラム
第122回:ある日突然「講師」を頼まれたら
執筆:田中 淳子

最近、研修は「双方向に進める」「参加型で学ぶ」のが当たり前になってきました。
これは、プロの講師による研修に限った話ではなく、以下の例のような場面で一時的に講師役を務める方でも同じです。

  • 社内の研修や勉強会
  • 社外向けの講演やセミナー
  • 朝活やアフターファイブでの私的な勉強会

ここで問題なのは、そうした研修(あるいは勉強会やセミナー)の設計と運営です。

これまで講師役の人に必要なのは講義力でしたが、双方向、参加型にするためには現場での対応力=ファシリテーション力も鍛えておかなければ難しくなります。

本番での振る舞いなどがそれなりに予想できる「講義」と違って、双方向の体験や演習が中心になると参加者の発言や振舞いなど、予想外の事態も多くなるためです。


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研修や勉強会でファシリテーションが必要とされる場面をディスカッション形式の演習を例に考えてみましょう。

1)ディスカッション中
<起こりうること>
  • 講師が「さあ始めましょう」と声を掛けても、参加者がすぐ動けない
  • 議論が迷走し、方向性がおかしくなっていく
  • 役割分担のあみだくじを作るのに時間がかかり、議論が進まない
<考えられる対応>
  • 講師はその場で起こっていることをよく観察する
  • タイムリーに支援する
  • 場の流れを見守り、どこで介入するのか判断する

2)成果の発表
<起こりうること>
  • 誰かの意見に集約した成果物ができている
  • グループごとに発表て終了する
  • 何らかの新しい学びや気づきが得られない

<考えられる対応>
  • コラボレーションがうまく機能しているか声を掛けてみる
  • 参加者から感想やフィードバックを引き出す
  • 講師ならではの視点でコメントし、新たな気づきを得られるよう刺する

このように、その場をきちんと見守り、リードし、時に活動を支援し、期待される成果へと導くこと、すなわち「ファシリテーション力」がイマドキの研修や勉強会を実現するために重要なスキルなのです。



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田中 淳子 (たなか じゅんこ) 

グローバルナレッジネットワーク 人材教育コンサルタント/産業カウンセラー/国家資格キャリアコンサルタント
1986年上智大学文学部教育学科卒。日本ディジタルイクイップメントを経て、現職。コミュニケーション、インストラクショナルデザイン、トレーナー養成などヒューマン・スキル研修の企画、開発、実施に当たっている。2003年からは、企業の「OJT支援」に力を注いできたが、2016年国家資格キャリアコンサルタントを取得したことから「働く大人のキャリア開発支援」にも積極的に取り組んでいる。


【ブログ】  ・アイティメディア オルタナティブブログ「田中淳子の"大人の学び"支援隊"!

【著書】
『ITエンジニアが生き残るための「対人力」の高め方』(日経BP社)※同僚の都川信和との共著です  
『ITマネジャーのための現場で実践! 若手を育てる47のテクニック』(日経BP社)
『本物の自信を手に入れる! セルフファシリテーション』(ダイヤモンド社、共著)
『速効!SEのためのコミュニケーション実践塾』(日経BP社)
『はじめての後輩指導~知っておきたい30のルール~』(日本経団連出版)
など

【現在連載中】  
社会保険出版社 『四季のけんこう』にて「コミュニケーションの小箱」連載中  


[ファシリテーション人材開発][2017年5月18日配信]

 

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