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わくわくヒューマンスキルコラム
第117回:人材開発担当者の"クレド"を作成しました!
執筆:田中 淳子

クレド(Credo)ラテン語で「信条」や「志」と言った意味を持つ言葉です。組織や団体のメンバが、行動のよりどころにするものが「クレド」です。企業の「クレド」として有名なのがザ・リッツ・カールトンのそれではないかと思います。


「ザ・リッツ・カールトンの従業員は、常に"クレド"を持ち歩いているので、『見せてほしい』言えばすぐに見せてもらえますよ」と言われたことがあります。ある日、ザ・リッツ・カールトンでセミナーを受講する機会がありました。「これはチャンスだ!」とばかりに「クレド、見せてください」と近くにいた方に声をかけたところ、すぐに「印刷したクレド」を1枚下さいました。


その時受け取ったものは、このサイトにも掲載されていて、社内外にクレドを発信し、浸透するよう徹底しているのだなぁと関心したものです。


どういう組織に所属し、どういう仕事に就いていても、その組織や仕事で大切にしたい「信条」や「志」はあった方がよい。皆で作って、皆が合意しているものだったらなおよい。自分たちで作れば、行動に反映されやすいからです。


弊社では、2011年から各企業の人材開発担当者をメンバとするコミュニティ活動を行っております。発足当時は、企業の新入社員を育てるOJT事例を学び合うことが目的だったため、「OJT茶話会」と呼ぶようになりました。数か月に1回、弊社オフィスに集まっていただき、企業の人材開発の取り組み事例を学び、自社にその内容を持ち帰り、自社の施策に反映し、次の会合で成果を報告するといった有機的な活動を5年間続けてまいりました。最近では、新卒採用、内定者フォロー、新入社員研修、次世代リーダー養成など扱うテーマも広がっています。この「OJT茶話会」の会合が20回を迎える記念に「人材教育担当者のクレド」を作ってみることになりました。


2016年11月某日。約15人のメンバが集まり、全員の力を結集してクレドを作成しました。


できるだけ、業界や業種にとらわれることなく、「誰が聴いても、人材開発に携わる人間にとってはこの信条が大切だよね」と思えるような、普遍的な内容にすべく、表現を工夫しました。


たくさんのクレド候補が挙がった中で、
「これとこれは同じことじゃないか」
「この言葉の中には、こっちの意味も含まれているよね」
「あ、これには、こういう気持ちを盛り込んだつもりなんです」
と侃々諤々の議論をしました。


多くの意見が出た後、最後に、「この3つがいいんじゃない?」と全員が合意する瞬間がやってきました。「人材開発担当者のクレド」が決まったのです。


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少し解説します。


先導者と伴走者
人材開発担当者は、学ぶ全ての人にとって先導者でありながらも、伴走者でもありたいという気持ちが込められています。


個人の成長を社会の笑顔につなげる
個人が成長することは、個々の幸せと幸せな社会の実現に繋がります。笑顔は幸せの象徴だろうと考え、皆が笑顔でいられる社会を作り出すため一人ひとりの成長を支援したい。これが2番目のクレドの意味するところです。

仕事を楽しみ、人生を楽しむ
人の学びや成長には終わりがありませんが、人材開発担当者は、人材開発という仕事のプロフェッショナルとして、自らの仕事をうんと楽しみたい。それが人生を楽しむことにもつながる。そんな気持ちをこの3つ目のクレドで表しました。


何度も何度も読み返してみれば、しみじみといいクレドです。


「OJT茶話会」という小さなコミュニティで考えた「クレド」ではありますが、どの業界、どの企業であっても、人材開発担当者に通じる想いが表現できているように思います。


人材開発担当者というのは、経営のとても大切な部分を担う大切な仕事です。誇りを持って前進し続けられるよう、ぜひこのクレドをご活用ください。


人材開発部門以外の方には、人材開発担当者の仕事に込められた想いをご理解いただければ嬉しいことです。


これからの世界は、どんどん変化していきます。いつでもその変化に対応できる人や組織であるためには、学び、成長し続けるしかありません。
このクレドが、学びに関わる多くの方の「よりどころ」となりますよう。


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人材開発に携わる方向けの研修を2つ作りました。人材開発部門の方だけではなく、現場(事業部)で人材開発に携わる方、部下や後輩指導に関わるマネージャやリーダーの方も受講されています。学び成長するための支援をする際、何をどう考えればよいか、人材開発にまつわる様々な考え方を紹介しながら、自社の人材開発について演習を通じて考えることができる研修です。


人材開発の基礎知識(OFF-JT編)

人材開発の基礎知識(OJT編)




田中 淳子 (たなか じゅんこ) プロフィール

グローバルナレッジネットワーク 人材教育コンサルタント/産業カウンセラー/国家資格キャリアコンサルタント

1986年上智大学文学部教育学科卒。日本ディジタルイクイップメントを経て、現職。コミュニケーション、インストラクショナルデザイン、トレーナー養成などヒューマン・スキル研修の企画、開発、実施に当たっている。2003年からは、企業の「OJT支援」に力を注いでいる。

【ブログ】
 ・アイティメディア オルタナティブブログ「田中淳子の"大人の学び"支援隊"!

【著書】
 ・(NEW) 『ITエンジニアが生き残るための「対人力」の高め方』(日経BP社)※同僚の都川信和との共著です
 ・『ITマネジャーのための現場で実践! 若手を育てる47のテクニック』(日経BP社)
 ・『本物の自信を手に入れる! セルフファシリテーション』(ダイヤモンド社、共著)
 ・『速効!SEのためのコミュニケーション実践塾』(日経BP社)
 ・『速効!SEのための部下と後輩を育てる20のテクニック』(日経BP社)
 ・『はじめての後輩指導~知っておきたい30のルール~』(日本経団連出版)

【連載】
 ・@IT自分戦略研究所 「田中淳子の"言葉のチカラ"
 ・社会保険出版社 『四季のけんこう』にて「コミュニケーションの小箱」連載中
 ・産労総合研究所 『企業と人材』にて『OJT指導員制度の構築と運用』連載中


[人材開発][2016年12月 6日配信]

 

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