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【名著で学ぶPM極意】第12回:交渉相手の勝利宣言を思い描け!「ハーバード×MIT流 世界最強の交渉術」

名称未設定-1.pngPMP®資格は取得したけれど、現場では悩みがいっぱいという方も多くいらっしゃると思います。「名著で学ぶPM極意」では、プロジェクトの現場で悩 みを抱えている方に読んでいただきたい「名著」を取り上げていきます。ご紹介できるのは書籍のほんの一部分です。興味を持たれた方は、書籍をお読みになってください。現場で役立つこと請け合いです。


■おすすめの書籍
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書籍名: ハーバード×MIT流 世界最強の交渉術
 著者: ローレンス・サスキンド
     有賀裕子 訳
出版社: ダイヤモンド社
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続編だけあって、多国間の国際交渉や専門の仲裁者を依頼するケースなど本格的な内容になっています。しかし、プロジェクト・マネジャーの方にも良いアドバイスが書かれていると思います。2か所ほどご紹介します。

「交渉相手の勝利宣言を思い描け」という章があります。
交渉相手の方が社内で「交渉で勝利しました」と言えるように提案する、ということを意味しています。そんな提案ができれば、当然交渉成立です。もちろん、その内容は自分にとっても最高の内容になっているようにするのです。一方的に譲れと言っているわけではありません。WIN-WINの交渉という点は「ハーバード流」を引き継いでいます。

交渉準備のチェックシートも掲載されています。交渉は事前準備が必須です。このチェックシートを活用して十分な準備の上で交渉にのぞんでください。

用語などは「ハーバード流」を読んでないと分からないところがあると思います。「ハーバード流」を読んでない方はそちらからどうぞ。


■おすすめコース
お客様との交渉をロールプレイで実施していただきます。グループで討論して、事前準備をしっかり実施していただきます。ロールプレイを実施した後、振り返りを行います。現場で実践していただきたい手順を体験します。

執筆:中村 正明 [名著で学ぶPM極意][2016年4月11日配信]

【名著で学ぶPM極意】第11回:動乱期にはケンカも起こる

名称未設定-1.pngPMP®資格は取得したけれど、現場では悩みがいっぱいという方も多くいらっしゃると思います。「名著で学ぶPM極意」では、プロジェクトの現場で悩 みを抱えている方に読んでいただきたい「名著」を取り上げていきます。ご紹介できるのは書籍のほんの一部分です。興味を持たれた方は、書籍をお読みになってください。現場で役立つこと請け合いです。



■おすすめの書籍
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書籍名: チームビルディングの技術―みんなを本気にさせるマネジメントの基本18
 著者: 関島 康雄
出版社: 日本経団連出版
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チーム育成のモデルのひとつにタックマン・モデルというものがあります。PMBOK(R)Guideにも紹介されているのでご存知の方も多いと思います。チームは、成立期、動乱期、安定期、遂行期、解散期と段階を踏んで育成されていくという考え方です。

この本の著者がコロンビア大学ビジネススクールのプログラムに参加した時の体験が書かれています。このプログラムでは、動乱期に「ケンカも起こる」そうで、「この時期を乗り越えないと本当のチームはでき上がらないので、あえてケンカが起こるようなプログラムにしている」というのがプログラムの開発者の考えだとのことです。

著者は日本式の「なあなあ」では、動乱期がないかのように進み、チーム形成ができるかのようだが、実は本格的なチームにならないと指摘しています。

これからは、インターナショナルなチームでプロジェクトを運営するケースもどんどん増えていくことでしょう。文化的な背景の違いから動乱期が激しいものになることもあると思います。でも、それはいいチームができるために必要な過程であるというわけです。



■おすすめコース
「キックオフ・ミーティングでプロジェクト・マネジャーのチームビジョンを語ってください」といったロールプレイを取り入れた演習を行いながら、チーム育成を学ぶコースです。ちょっと難しいメンバーにどのように働きかけるといいか、といった課題にも取組みます。

執筆:中村 正明 [名著で学ぶPM極意][2016年3月 7日配信]

【名著で学ぶPM極意】第10回:プロジェクトはなぜ遅れるのか 「人月の神話」

名称未設定-1.pngPMP®資格は取得したけれど、現場では悩みがいっぱいという方も多くいらっしゃると思います。「名著で学ぶPM極意」では、プロジェクトの現場で悩 みを抱えている方に読んでいただきたい「名著」を取り上げていきます。ご紹介できるのは書籍のほんの一部分です。興味を持たれた方は、書籍をお読みになってください。現場で役立つこと請け合いです。



■おすすめの書籍
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書籍名: 人月の神話【新装版】
 著者: フレデリック・P・ブルックス,Jr
     滝沢 徹・牧野 祐子・冨澤 昇 訳
出版社: 丸善出版
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初版1975年、原著発行20周年増訂版と称したこの新装版も1995年の出版と古い本です。
しかし、今も読まれ続けている有名な本です。いろいろな名言にんでいます。今回は、その一部を紹介します。


プロジェクトのスケジュールが破滅的に遅れている時、たいていの場合は「ごくわずかの遅れ」が積み重なったことが原因です。

だから「1日の遅れにもやっきにならなけらばならない」と主張しています。「この程度の遅延こそが、まさしく破局の要素なのだから」。

そして、クリティカル・パスを意識した進捗管理が、「他の部分もどうせ遅れているのだから」という口実に対する答えを提供してくれます。

「自分の担当作業がクリティカル・パスにならないように、どれだけハッスルしなければならないかはっきりと示されるから」というわけです。

もう一点ご紹介しますと、ソフトウェア構築プロジェクトで最も困難な部分をひとつあげると、「何を構築するかを的確に決定すること」だと言っています。

プロジェクトの目的、あるいは「何をつくるのか」、これを明確にすることと言い換えていいと思います。

これができないとプロジェクトは成功しません。

今でも、ここから失敗に結び付いてしまったプロジェクトも多いと思います。

では決定するためにどうするかに対する著者なりの回答も書かれていますので、是非参考にしてください。



■おすすめコース
クリティカル・パスの定義、算出方法、プロジェクトマネジメントにおける意義などを取り上げます。
その上で、事例のプロジェクトで、クリティカル・パスを見つけていただく演習を行います。
「クリティカル・パスを意識した進捗管理」を学びたい方はご受講をお勧めします。





●キャリアアップにつながるIT資格対策トレーニングを多数取り揃えています。●

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執筆:中村 正明 [名著で学ぶPM極意][2016年2月 8日配信]

【名著で学ぶPM極意】第9回:コスト予測 「アーンド・バリューによるプロジェクトマネジメント 第2版」

名称未設定-1.pngPMP®資格は取得したけれど、現場では悩みがいっぱいという方も多くいらっしゃると思います。「名著で学ぶPM極意」では、プロジェクトの現場で悩 みを抱えている方に読んでいただきたい「名著」を取り上げていきます。ご紹介できるのは書籍のほんの一部分です。興味を持たれた方は、書籍をお読みになってください。現場で役立つこと請け合いです。

■おすすめの書籍
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書籍名: アーンド・バリューによるプロジェクトマネジメント 第2版
 著者: クウォンティン・フレミング+ジョエル・コッペルマン 著
     PMI東京(日本)支部 訳
出版社: 日本能率協会マネジメントセンター
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この本は、アーンド・バリューを活用したプロジェクトの事例を物語風にして載せています。

そのプロジェクトは全期間の20%を完了した時点で、アーンド・バリューにより、50%から100%の範囲の予算超過を予測しました。その予測に納得したCEOは、重要度の低い他の二つのプロジェクトを中止し、重要なこのプロジェクトを完了させるために予算を投入する決断を下したのです。

その結果、このプロジェクトはスケジュール遅れなしに完了し、会社は業績を上げることができました。

アーンド・バリューは、このように会社の決断に資するツールです。なぜアーンド・バリューを使うのかに対する回答となっている事例を理解した上で、アーンド・バリューに詳細の解説に入ることで、単に計算式を理解するだけでなく、その意味までも把握できるように書かれているのがこの本です。

もちろん、様々な数値の意味や、その活用方法も書かれています。PMBOK(R)ガイドではコスト予測の計算式が載っていますが、その意味までは十分に解説されていません。PMBOK(R)ガイドを補う書籍として読むことをお勧めします。


■おすすめコース

このコースでは、今回ご紹介したこの書籍の知見もご紹介しています。グラフから何が分かるかを、いろいろな場合についてグループで討論していただきます。数値だけでも様々なことが見えてきます。見える化のツールとしての活用法が学べます。


キャリアアップにつながるIT資格対策トレーニングを多数取り揃えています。

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執筆:中村 正明 [名著で学ぶPM極意][2016年1月25日配信]

【名著で学ぶPM極意】第8回:モティベーションの持論

PMP®資格は取得したけれど、現場では悩みがいっぱいという方も多くいらっしゃると思います。「名著で学ぶPM極意」では、プロジェクトの現場で悩 みを抱えている方に読んでいただきたい「名著」を取り上げていきます。ご紹介できるのは書籍のほんの一部分です。興味を持たれた方は、書籍をお読みになってください。現場で役立つこと請け合いです。


■おすすめの書籍
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書籍名:働くみんなのモティベーション論
著者  :金井 壽宏 著
出版社:NTT出版
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「どんな元気なやつだって、いつも元気なわけではない」

という、当たり前なことからこの本は始まります。
そして、「では、どういう時にあなたはやる気満々なのか。自分のことを考えてみてください」という問いに対する答えが、モティベーション理論の始まりであり、仕事でのモティベーションを喚起することにつながるのです。

もちろん、プロジェクト・マネジャーにとっては、自分のモティベーションだけでは不十分です。メンバーのモティベーションを高めることが重要な仕事です。しかし、それは自らを問い返すことから始まり、他者にも広げる出発点になるのです。
 
この本では、学者の提唱する様々なモティベーション理論を紹介しています。それは、お勉強のためのお勉強としてではなく、モティベーションの実践家である「働くみんな」が、自らのモティベーション理論(=持論)を持つことを促すための紹介です。
 
「自分にあてはまる実践的なモティベーション理論」を持ち、自分のモティベーションを自分で調整し、メンバーのモティベーションも意識し、良いプロジェクトにしてください。


「Pさんは最近遅刻が常態化し、会議でも発言がほとんどなくなっています。Pさんとのインタビューを実施してください」というロールプレイが組込まれています。モティベーションの持論を強化する一助となると思います。



キャリアアップにつながるIT資格対策トレーニングを多数取り揃えています。

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執筆:中村 正明 [名著で学ぶPM極意][2016年1月 5日配信]

【名著で学ぶPM極意】第7回:おとなのプロジェクト管理

PMP®資格は取得したけれど、現場では悩みがいっぱいという方も多くいらっしゃると思います。「名著で学ぶPM極意」では、プロジェクトの現場で悩 みを抱えている方に読んでいただきたい「名著」を取り上げていきます。ご紹介できるのは書籍のほんの一部分です。興味を持たれた方は、書籍をお読みになってください。現場で役立つこと請け合いです。


■おすすめの書籍
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書籍名:熊とワルツを リスクを愉しむプロジェクト管理
著者  :トム・デマルコ/ティモシー・リスター 著
伊豆原 弓 訳
出版社:日経BP社
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プロジェクト・マネジャーのほとんどは、「やらなければならないかもしれない作業」を予測できない、とこの本「熊とワルツを」は言います。すなわち、「場合によっては、やるはめになる作業もあらかじめ予想せよ」とプロジェクト・マネジャーにアドバイスしているのです。さらに言い換えれば、「リスク管理をせよ」ということです。「やらなければならないかもしれない作業」と言うことによって、リスク管理の必要性が見えてきます。「やるはめ」になっても困らないように準備せよ、というわけです。

プロジェクト・マネジャーの経験のある方は、リスク管理には当然取組んでいらっしゃると思います。しかし、お客様や上司の方々はいかがでしょうか。「リスク管理はおとなのプロジェクト管理だ」とこの本では言います。残念ながら、まだまだおとなでない方々と付き合わざるを得ないプロジェクト・マネジャーの方々も多いのではないでしょうか。おとなでない方々には、この本をお勧めください。

リスク管理に取組めない理由のひとつに企業文化があります。やればできるという精神が求められ、リスクを口に出すことは、できない精神とみなされてしまうのです。でも、その結果、失敗プロジェクトの山を生み出しているのです。

企業にも「おとな」の文化を定着させる必要があります。


■おすすめコース

プロジェクト・マネジャーの上司の方々にも、リスク管理に取組んでいただくためのコースです。上司の立場から、どのようにリスク管理を実施すべきなのか、演習や討論を通じて学んでいきます。

執筆:中村 正明 [名著で学ぶPM極意][2015年11月24日配信]

【名著で学ぶPM極意】第6回:ハーバード流交渉術 イエスを言わせる方法

PMPⓇ資格は取得したけれど、現場では悩みがいっぱいという方も多くいらっしゃると思います。

「名著で学ぶPM極意」では、プロジェクトの現場で悩 みを抱えている方に読んでいただきたい「名著」を取り上げていきます。

ご紹介できるのは書籍のほんの一部分です。興味を持たれた方は、書籍をお読みになってください。現場で役立つこと請け合いです。


■おすすめの書籍
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書籍名:ハーバード流交渉術 イエスを言わせる方法
著者 :フィッシャー&ユーリー 著  金山宣夫/浅井和子 訳
出版社:知的生きかた文庫/三笠書房
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PMBOKⓇガイドには、第4版から「人間関係のスキル」という付録が付いています。

その1項目の「交渉力」のところに、「立場ではなく、利害と課題に焦点を当てる」と書かれています。しかし、PMBOKⓇガイドには説明が何もないので、何のことか分からない方がほとんどではないかと思います。

今回紹介する「ハーバード流交渉術 イエスを言わせる方法」がその疑問に答えてくれます。

ふたりの男が図書館で、窓を開けるか開けないかで争っているとします。開けるか開けないかが立場です。立場だけに焦点を当てると、勝ち-負け式の解決策しかみつかりません。

図書館員が、ふたりの男に「なぜですか」と尋ねました。男たちは次のように答えました。「新鮮な空気がほしいからさ」「風にあたりたくないんですよ」

これが利害です。図書館員は、その部屋の窓は閉め、隣の部屋の窓を開けました。ふたりの男は満足しました。これでWin-Winの解決策に至りました。

交渉では、この対立する利害を探し、さらにその背後の共通の利害を探し出すことが重要です。プロジェクトを成功させたいステークホルダー間の交渉である限り、共通の利害は必ずあります。


■おすすめコース
【PDU対象】【現場体験型】ステークホルダーを動かすあの手この手 ~プロジェクト成功の鍵~
お客様との交渉をロールプレイで実施していただきます。「立場より利害」をロールプレイにあてはめ、共通の利害を見出し、交渉を成功に導く体験をしていただきます。交渉力を身に付けて、プロジェクトを成功に導いてください。



執筆:中村 正明 [名著で学ぶPM極意][2015年10月26日配信]

【名著で学ぶPM極意】第5回「歩き回ってマネジメントする」

PMP(R)資格は取得したけれど、現場では悩みがいっぱいという方も多くいらっしゃると思います。「名著で学ぶPM極意」では、プロジェクトの現場で悩 みを抱えている方に読んでいただきたい「名著」を取り上げていきます。ご紹介できるのは書籍のほんの一部分です。興味を持たれた方は、書籍をお読みになってください。現場で役立つこと請け合いです。


 

■おすすめの書籍

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書籍名:世界一わかりやすいプロジェクトマネジメント

著者  :サニー・ベーカー/キム・ベーカー/G・マイケル・キャンベル 著

中嶋秀隆/香月秀文 訳

出版社:総合法令出版

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プロジェクトマネジメントの研修で、私は「プロジェクト・マネジャーにとって大事なことは、まずは『いる』ことです」と受講者の方々に伝えています。

紹介した本では、「象牙の塔に閉じこもるな」と言っています。メンバーは相談したいことがあっても、『いない』のだから相談しようがなくなってしまいます。その結果、プロジェクトは迷走ルートにはまり込み...... というわけです。


この本では『いる』だけでなく、「歩き回ってマネジメントする」(MBWA=Management by Walking Around)を推奨しています。

現場を歩き回ってメンバーと話をして、仕事の様子を見て、元気にやっているかをちゃんと見ろ、というわけです。これは大変重要な情報収集です。メンバーからは、プロジェクト・マネジャーは本気だぞ、自分たちを見てくれているぞ、と感じてもらえます。象牙の塔に閉じこもっていても本気だという方もいらっしゃるかもしれませんが、姿勢を見せることこそ必要なのです。


分厚い本ですが、ユーモアがあって面白く、そして、ためになる本です。


 

■おすすめコース

【現場体験型】最強プロジェクト・チーム・マネジメント ~チームの活性化こそプロジェクト成功への道~(PMC0112G)」

「歩き回ってマネジメントする」の次の一歩は、フィードバックでしょうか。フィードバックとは「本人が認識していないことを気づかせること」です。適切なフィードバックがあると、メンバーもやる気が高まり、仕事の進め方も改善していきます。


でも、どのようにフィードバックすればいいのかお悩みの方には、上記コースの受講をお勧めします。フィードバックをロールプレイで実施します。ご自身の良い点、悪い点を把握して、改善のきっかけがつかめます。


執筆:中村 正明 [名著で学ぶPM極意][2015年9月28日配信]

【名著で学ぶPM極意】第四回「進捗管理」

PMP(R)資格は取得したけれど、現場では悩みがいっぱいという方も多くいらっしゃると思います。「名著で学ぶPM極意」では、プロジェクトの現場で悩 みを抱えている方に読んでいただきたい「名著」を取り上げていきます。ご紹介できるのは書籍のほんの一部分です。興味を持たれた方は、書籍をお読みになっ てください。現場で役立つこと請け合いです。

■おすすめの書籍
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書籍名:ベンダー・マネジメントの極意 プロジェクトを成功に導く外注管理
著者  :長尾 清一 著
出版社:日経BP社
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進捗管理の極意(極意というほどのことではなく、当たり前のことですが、実施はなかなか難しい)は、計画と実績を比較し差異を検知することです。

難しい点は、正しい実績情報を手に入れることにあります。紹介した書籍は、外注管理の本ですから、外注会社からいかに正確な情報を手に入れるかに焦点を当てています。しかし、社内のメンバーでも基本は同じです。

決め手は、「ヒアリングである」とこの本には書かれています。

報告を鵜呑みにしないで、本質を探る質問をするのです。
原因を聞く、根拠を聞く、影響を聞く、対策を聞く、いつから気づいたかを聞く、
といったオープンな質問が最適です。

また、「お客様が質問に答えてくれないといったことはありませんか?」とクローズ質問で探りを入れることもできます。いかに本質を探る質問ができるかという点に極意があるといえるでしょう。書籍では、具体的な質問が多数紹介されています。

複数の外注先に仕事を依頼しているケースでは、何に注意しないといけないかといった話題も取り上げられています。

今回は、進捗管理についてご紹介しましたが、この本では外注化の計画やRFPから終結まで外注管理の全般を扱っています。


■おすすめコース

進捗会議を実際に演習で行い、質問のスキルをアップするためのロールプレイを組み込んだ研修です。実際に演習を行ってみると、ご自身の質問スキルの不十分な点が見えてきます。


外注管理に焦点を当てたコースです。FPの内容を考える演習に取組んでいただきます。



執筆:中村 正明 [名著で学ぶPM極意][2015年8月21日配信]

【名著で学ぶPM極意】第三回:プロジェクト目的の共有

PMP(R)資格は取得したけれど、現場では悩みがいっぱいという方も多くいらっしゃると思います。「名著で学ぶPM極意」では、プロジェクトの現場で悩みを抱えている方に読んでいただきたい「名著」を取り上げていきます。ご紹介できるのは書籍のほんの一部分です。興味を持たれた方は、書籍をお読みになってください。現場で役立つこと請け合いです。

 

■おすすめの書籍


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書籍名 :失敗の本質 日本軍の組織論的研究

著者  :戸部良一/寺本義也/鎌田伸一/杉之尾孝夫/村井友秀/野中郁次郎

出版社 :中公文庫
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「失敗の本質」というタイトルのこの本が分析している失敗は、サブタイトルにあるように「日本軍の失敗」です。ミッドウェー海戦の経過や、沖縄戦の米軍上陸への日本軍の対応などを取り上げています。

 

そこでの失敗は、現代の企業経営やプロジェクトマネジメントにも通じるものがあり、多くのプロジェクト・マネジャーの方々にも読んでいただきたいと思います。

 

ミッドウェー海戦について書かれていることの一端を紹介します。


この作戦の目的は、米空母群を誘い出し捕捉撃滅することでした。ところが、計画を立案した山本五十六連合艦隊司令長官は、作戦遂行の中心となった第一機動部隊南雲司令官のみならず、海軍軍令部、連合艦隊の幕僚陣に対して、その目的を認識させる努力を十分に行いませんでした。
結果的に、ミッドウェー攻略が主目的であるかのようになってしまっい、不測の事態が発生した際の判断を誤らせ、作戦目的を達成できず、大損害を被ることとなってしまったのです。


PMBOK(R)ガイドの用語に置き換えれば、プロジェクト目的のステークホルダー間での共有が不十分であった、ということになります。耳の痛い話だと感じたプロジェクト・マネジャーの方々も多いのではないかと思います。


そのほかにも、コンティンジェンシー・プラン(=不測の事態に備えた計画)の不在、作戦目的にそぐわない艦隊編成(=メンバー編成)、第一線からのフィードバック不在(=現場が見えない)、軍事戦略的に見て必要性と可能性の疑わしい計画、誤った情報や想像に基づく判断、グランド・デザインなき場当たり的対応、失敗の蓄積・伝達の組織的取組みの不在、といった現在のプロジェクトでも課題とすべき内容が満載です。

 

■おすすめコース

 

【現場体験型】ステークホルダーを動かすあの手この手
       ~プロジェクト成功の鍵~(PMC0110G)

 
山本五十六長官の失敗「目的が共有できていない」を繰り返さないようにしましょう。

 

ステークホルダーとの交渉の場面でも、プロジェクトの目的を共有することが重要です。
交渉のシナリオにプロジェクト目的の共有を組込み、交渉当事者双方は目的を達成するための仲間であることの確認から交渉を始めましょう。

 

おすすめのコース「ステークホルダーを動かすあの手この手」は、交渉のロールプレイの演習を通して「目的を共有すること」を学びます。


 

執筆:中村 正明 [名著で学ぶPM極意][2015年7月27日配信]

【名著で学ぶPM極意】第二回:見積りとリスク

PMP(R)資格は取得したけれど、現場では悩みがいっぱいという方も多くいらっしゃると思います。「名著で学ぶPM極意」では、プロジェクトの現場で悩みを抱えている方に読んでいただきたい「名著」を取り上げていきます。ご紹介できるのは書籍のほんの一部分です。興味を持たれた方は、書籍をお読みになってください。現場で役立つこと請け合いです。

 

■おすすめの書籍
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書籍名:ソフトウェア見積り
    人月の暗黙知を解き明かす
著者: Steve McConnell 著/田沢恵、溝口真理子訳 久手堅憲之監修
出版社:日経BPソフトプレス
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著者のSteve McConnellは、見積り・ターゲット・コミットメント、の3つを明確に区別せよ と書いています。
その点を私の解釈で説明すると次のようになります。

 

見積:
「このプロジェクトのスケジュールを見積りました。6ヶ月です」
「コスト見積り結果は6,000万円です」と、見積りの値が一点(シングルポイント)になることはないのです。見積りは、未来の予測です。
「100%の確率で、6,000万円です」と予測などできるわけがありません。
「5,500万円から7,000万円です」と範囲で提示されるのが見積りです。

 

ターゲット:
「このプロジェクトは5,500万円で完成してほしい。なぜなら部門の承認された予算の範囲内で実現したいから」と一点になるのがターゲットです。


 

コミットメント:
見積りとターゲットを睨んで、では「6,000万円で契約しましょう」と約束すると、コミットメントになります。


「5,500万円から7,000万円」という幅のある見積りに対して、「6,000万円で契約しましょう」と一点でコミットメントするというのが、起きている事態です。


「5,500万円から7,000万円」という可能性に対して「6,000万円で契約」と決断しているのです。決断は決断できる権限のある方が行う必要があります。

 

そして、プロジェクト・マネジャーには、7,000万円になってしまう可能性があるプロジェクトを6,000万円以下で完了するようにリスク・マネジメントする任務が生じます。

 

普段、見積りという言葉をどう使っているか思い返してみてください。
どう使っているにしても、自分の任務が何であるかは正しく把握しましょう。

 

■おすすめコース


プロジェクト・マネジャーのためのリスク・マネジメント(PMC0108G)

 
リスク対処の優先順位をつけ、有効な対策を立案する演習を実施します。

 

見積りとコミットメントの関係から「リスク」が見えてきます。
その「リスク」の対処がコミットメントを守ることにつながり、ひいてはプロジェクトの成功につながります。

リスクはたくさんありますが、対処する優先順位を踏まえて、多くのリスクの中から重大リスクを見出し、有効な対策を講じる必要があります。


 

執筆:中村 正明 [名著で学ぶPM極意][2015年6月22日配信]

【名著で学ぶPM極意】第一回「チームをつくる」

「PM道場」をご訪問頂き、誠にありがとうございます。
今回から、新連載「名著で学ぶPM極意」をスタートします。 
PMP(R)資格は取得したけれど、現場では悩みがいっぱいという方も多くいらっしゃると思います。「名著で学ぶPM極意」では、プロジェクトの現場で悩みを抱えている方に読んでいただきたい「名著」を取り上げていきます。ご紹介できるのは書籍のほんの一部分です。興味を持たれた方は、書籍をお読みになってください。現場で役立つこと請け合いです。

 

■おすすめの書籍

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書籍名:ピ-プルウェア やる気こそプロジェクト成功の鍵 第2版
著者:トム・デマルコ/ティモシー・リスター 著 松原友夫/山浦恒央訳
出版社:日経BP社
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プロジェクト・マネジャーとして活躍しているみなさん!
厳しいスケジュールのプロジェクトを開始することになったら、まず何をやりますか?
すぐにでも作業に着手しますか?
なにはともあれ開始する、という方が多いのではないでしょうか。

 

書籍「ピープルウェア」の著者は、そういう時こそ、
・仕事についてじっくり考えよ
・チームのメンバーは交流を楽しめ。夕食会を企画せよ。
と主張します。

 

「スケジュールが厳しいのだから、夕食会など企画する時間があったら、設計書を1ページ書け!」と普通は考えてしまうのではないでしょうか。


 

著者は、「それは逆だ」厳しければ厳しいほど
メンバーがチームと一体になることが必要だ」と言っています。

 

夕食会が難しければ、ランチはいかがでしょうか。
厳しいスケジュールを押しつけられた経験のあるプロジェクト・マネジャーの方々は、心の底では著者に同意するのではないでしょうか。しかし、実際にはできていないかもしれません。できないのは、「一生懸命やっている姿を見せないといけない」と考えるからかもしれません。それは、失敗した時の言い訳ですよ。
プロジェクト・マネジャーがやるべきなのは、「一生懸命な姿を見せる」ことではなく、「現実にチームに一体感を作り出し、プロジェクトを成功に導く」ことなのです。


勇気を出して、夕食会やランチに行ってみましょう!


■おすすめコース

 

【現場体験型】最強プロジェクト・チーム・マネジメント
 ~チームの活性化こそプロジェクト成功への道~(PMC0112G)

 

『一体感のあるチームを生み出す力を身につける』

一体感のあるチームを生み出す力を身につけるために、様々なロールプレイを取り入れています。たとえば、どんなチームにしたいかを考え、チーム・ビジョンを策定していただきます。ビジョンについて、キックオフ・ミーティングのロールプレイでスピーチしていただきます。

 

書籍「ピープルウェア」にならって、"メンバー間の交流を重視する" というビジョンはいかがでしょうか。


 

執筆:中村 正明 [名著で学ぶPM極意][2015年5月25日配信]


ここでは、[ASP]PMP(R)試験対策問題集から毎回1問をご紹介します。

PMP®とは、PMI®(Project Management Institute)が認定するプロジェクト・マネジャーの世界標準資格、PMP®(Project Management Professional)のことです。

[ASP]PMP(R)試験対策問題集 PMBOK(R)Guide第5版・新試験対応 (スマホ対応版)は、PMP®資格試験にチャレンジする方を対象に、効率的に試験準備を行うための自主学習教材です。選び抜かれた500問が入っています。解説付きですので、受験対策にぜひご活用ください。

※本ブログの「PMP®試験問題に挑戦!」は、過去20回の掲載分を公開しています。ご購入は上記のリンク先からどうぞ。




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