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トレノケート PM道場コラム
【PMの心得】 第16回:プロジェクト・マネジャーは、TCPIを活用せよ
執筆:中村 正明

TCPIとはアーンド・バリュー・マネジメント(Earned Value Management, EVM)で出てくる用語のひとつです。日本語では残作業効率指数と呼ばれます。
PMP(R)資格をお持ちの方は勉強したことと思います。

この数値はプロジェクトマネジメントではたいへん有効で、コスト効率指数(CPI)と比較することで、プロジェクトの途中で今後の見通しを立てる際に活用できます。

たとえば、プロジェクト立直しの計画の際に、どう考えても実現不可能な計画を立てて、「大丈夫です」「よし、そう言うなら任せたぞ」と承認されてしまって、結局失敗に終わってしまっているケースにしばしば出会います。
こうした際に、CPIとTCPIをチェックするだけで、実現可能かどうかを可視化することができます。


TCPI、CPIの算出式は、それぞれ下記の通りです。

CPI=完了した作業(完了した作業の予算上の金額) ÷ 使った金額(完了した作業に実際に使った金額)
TCPI=残作業(残っている作業の予算上の金額) ÷ 残予算(実際に残っている金額)



すなわち、CPIはプロジェクト開始から現在までのコストに対する効率であり、TCPIは、現在からプロジェクト完了までに守らなければならないコストに対する効率です。


ここで、例題です。
プロジェクトの期間のちょうど半分の期間が過ぎた時点で、CPI=0.9、TCPI=1.2と算出されました。この数値は、どういったことを意味するでしょうか?

答えは、「これまで0.9であったコスト効率を今後は1.2に上げないといけない」ということです。
言い換えると、「これまで残業なしで1日90ユニットの仕事をしていたとしたら、今後は同じく残業なしで1日120ユニットの仕事をしなければならない」ということを意味します。普通に考えれば、不可能な状況です。
もしこれを実現可能であると主張するのであれば、その根拠を明確に提示しなければ誰も信用しません。
はじめの例のように、「どう考えても実現不可能な計画」と判断することができます。


このように、アーンド・バリュー・マネジメントはプロジェクトマネジメントの有力なツールです。ぜひ活用を検討してください。


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[PMの心得][2017年7月26日配信]


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